蝶々姫綺譚: 銀葉亭茶話 (コバルト文庫 き 6-3)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086140812

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  • 明蘭(みょんらん)は恋多き蝶の精。天界で他の精霊たちに春を告げて起こす役目などを担っている。
    ある日、恋敵にケガを負わされ、薬を持ってきた楓の精霊に恋をするが・・・

    明蘭はもともとは人間だった。処女のまま亡くなった乙女は天界で蝶の精になり、他の精霊たちに春を告げることを役目とする。

    人間でいるときに若者に初恋をし、その若者との結婚まで決まっていたのに若者は事故で亡くなってしまい、それを儚んでまもなく明蘭もあとを追うように亡くなってしまった。
    天界では恋多き女となっていろんな男と恋をする明蘭。
    そんな明蘭に恋人を奪われた精霊が明蘭に瀕死の重傷を負わせる。
    それを仙境の茶屋の主人である李月流(り・うぉるりゅ)が助ける。
    快復した明蘭はそのときに出会った楓の精、金楓英(きん・ぷんよん)と心を通わせるようになる。
    やがて楓英から百年佳約(結婚の誓い)を結ぶことを申し込まれるが、明蘭はためらう。
    やがて決心した明蘭は楓英と百年佳約を結んで結婚する。
    しかし初夜を過ごしたあと、明蘭は消えてなくなってしまう。
    動揺する楓英に茶屋の主人李氏が話しだす。
    「蝶の精霊は乙女でなくなると転生して人間界に行く」と
    「喪うと知っていれば望まぬものを」と嘆く楓英に李氏は「明蘭がそれを望んだ。たった一日でもいいからあなたの妻になりたかったのだ。己を失ってでも叶えたい恋だったのだ」と

    そして天界での記憶を失い、人間として生まれ変わった明蘭のもとに茶屋の主人が声をかける。


    この本にはもう一つ、樹精の統領である樹王君(すわんぐん)と金剛山守護である地仙姫(ちそに)の恋物語も入っています。
    彼らよりも一人娘の善華(そな)がよく登場しています。
    茶屋の主人である李氏を中心としたシリーズもののうちの一冊です。
    人間として生まれ変わった明蘭は続刊で楓英と再び巡りあう。(というか楓英が明蘭に会いに行っちゃうんだけど)

  • 表題作他第23回コバルトノベル大賞受賞作「金剛山綺譚」収録。

    カバー絵・イラスト / 青樹 總
    装丁 / 中島 慶章

  • 明蘭と長白君さまの低レベルな口喧嘩が微笑ましい。

  • 1月25日再読。前に読んだことあったけれど、『誓言』と一緒に購入。このシリーズは切ないけどいいなあ。朝鮮半島が舞台なので、自分が全く知らない世界だというのも興味深いと感じる理由の一つ。近い国だけれど、ある意味、とても遠い国だからなあ。

  • シリーズの中で一番好き。

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