機械の耳 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086144605

感想・レビュー・書評

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  • あちこちで話題になっていた作品が手に入ったので読みました。
    幼い頃に妖怪に耳を取られた少女は、体半分機械の少年と出会う。
    何とも独特な雰囲気のある物語。村に伝わる妖怪譚とSF的要素がスルリと融合する面白さ。淡々としつつも楽しい。

  • 【あらすじ】
    幼い時に"伝説の妖怪"に耳を食べられてしまったかの子。中3の夏休みにサイボーグ少年・孝行と出会い、彼の"機械の耳"をつけたら、不思議なささやきが聞こえてきた……。
    優しくて、切なくて、可愛い。不思議な魅力をもった新しい小説として注目の話題作。
    表題作の他に、民話をモチーフにした書き下ろしファンタジー「かえるの皮」も収録。こちらも河童が登場!の不思議なお話なのだ。

  • かなりツボにきましたよ。
    かなりナンセンスな部分もあるお話なので好き嫌いが分かれるとは思うのですが、自分的にはこういう「すこし・ふしぎ」((C)藤子・F・不二雄先生にとっての「S.F」)なお話は好みすぎです。
    とんでもない事が起こっていても淡々と書かれているあたり、童話に近いかも。
    てか併録の「かえるの皮」のオチなんておもいっきり童話てかマンガです。
    「かえるの皮」はそもそも人間の悪いところとして書かれている「かっぱ差別」とでも言うべき部分が全く解決してないのでかなりこっちはイマイチです。
    ぶっちゃけ「かえるの皮」より「機械の耳」が1冊分のほうが嬉しいかもと言うくらい落差がありました。
    「かえるの皮」も完全に「昔話」に終始してる部分は好みなんですが…

    しかしこの作者様、この本の帯に「コバルトのベル大賞/読者大賞ダブル受賞!」と書かれているくらいのデビューだったようなのに、本書と「図書館戦隊ビブリオン」(前に2巻の感想を書いてます)のみしか刊行されなかったのですね(T_T)
    図書館~はイマイチでしたが(評判によれば2より1が面白いらしいので機会があれば読みたい)「機械の耳」は良かったので残念。

  • 昔話のような新しいような不思議な雰囲気のお話。

  • ものの声が聞こえる耳。賞とっただけある、よい作品。

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