帝国の娘〈前編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086146074

感想・レビュー・書評

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  • コバルト文庫と侮ることなかれ。政治・宗教・人種。あらゆる面で激しく流動し交錯する物語は唯々圧倒されるばかり。思わぬ展開にしか物語が進んでいかないのは、良い意味で予想を裏切ってくれる。所々ライトなノリがあるのはご愛嬌。なんせその他のパートがどす黒いですから。

  • 実は再読。基本的にファンタジーが苦手です。でも歴史とか政治とか謀略とか信仰とか、そんなのがしっかり書かれてるんなら、たとえお話の舞台が異世界だろうと読むことが出来る。本書はまさしくそんな感じ。この国のモデルはロシアかな、とか考えながら読んでます。少女小説なのにずるい人間も多く壮絶な生涯とかがしっかり描かれている。ファンタジーの国なのに足元がしっかり土に着いてる感じがする。どっしりしてる。(20051129)

  • ストーリーはごく平凡な猟師の娘カリエはある日突然今までの生活とは反対の自分とよく似た王子様の影武者をすることになり、皇帝の勉強をする皇子宮に行くまでの話。
    すごい早さでストーリーが展開していくから、あっという間に全巻読み込めちゃうくらい面白いです。何があっても打たれずよいカリエが素敵。

  • 「流血女神伝」シリーズの第一作目。ある男にさらわれ、王子の身代わりとなる事から始まる主人公の少女カリエの激動の人生は、常に苛烈。次々に降りかかる過酷な運命に立ち向かっていきます。シビアでドラマチックなストーリー展開が魅力的。男女共に、ヒロインの周りの登場キャラが一筋縄ではいかず、それもまた作者さん独特の味を出してます。

  • カリエの境遇も名前さえも、どんどん変わっていってしまうんだけど、その中にも変わらないものがある。それは時に、強い力をもつ。

  • 丁寧で凄く大好きな作家さんです。長いシリーズも最終章に突入しました。是非一読していただきたいです。
    流血女神伝、や天翔けるバカ等ナイスなネーミングセンスも光ります。

  • ついにキました、帝国の娘。何でこんなに容赦ないの。

  • 平凡な村で生きていた平凡な少女カリエの、非凡な人生がスタートします。<br>唐突に病弱な皇子の身代わりにする為にさらわれたカリエ。<br>前編では彼女が皇子として教育され皇子宮へ行くまでの物語を、後編では皇子宮でさまざまな事件に巻き込まれる物語を描いています。

  • 流血女神伝シリーズ第一巻。
    ハマると全巻一気読みなんて無謀なことがしたくなる…

  • このシリーズは読み応えがあります。主人公、どうなっちゃうかわかんない感じが目を放せません。

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著者プロフィール

『惑星童話』にて94年コバルト読者大賞を受賞しデビュー。『流血女神伝』など数々のヒットシリーズを持ち、魅力的な人物造詣とリアルで血の通った歴史観で、近年一般小説ジャンルでも熱い支持を集めている。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で直木賞候補。その他の著書に『芙蓉千里』『神の棘』『夏空白花』など。

「2022年 『荒城に白百合ありて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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