宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト (集英社オレンジ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801690

感想・レビュー・書評

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  • 読了。シリーズ6作目。軽い感じで読み始めましたが、気づいたら6作目まで読んでいました。1.2巻は短編ライトミステリーの感じでしたが、3巻あたりから主人公達の過去が見え隠れし、主人公2人の友情を超えた信頼関係、人間性に惹かれ、先が気になり読み進んでしまいました。
    今作は主人公の1人正義の過去が関係した話。これまではもう1人の主人公リチャードのベールに包まれた過去が少しずつ明らかになる感じでしたが、今回は正義の話。通勤電車で読んでいたので、先が気になり仕事が手につかない感じでした(笑) 前巻まで、リチャードが相手を思い頼ることをしなかったことを正義が嘆いていたのに対し、今作はその逆。お互い相手を思いやるが故、相手から遠ざかり1人で解決しようとして、結果、助けを求めることは大切なこと、助け合うのは必然。というメッセージが届けられたように思う。
    2人の相手を尊重し合う関係は、読んでいて素晴らしいと感じる。取り敢えず第1部完結。たぶん続きも読むと思う。

  • 正義がイケメンの設定だったと初めて知りました。

  • 今回で第一部完というこで。
    色々とてんこ盛りで楽しかったです。
    谷本さんとリチャード氏のご対面もあったし。
    そして、正義くんの血縁上の父親。
    あの言葉の通じなさは、もはやモンスターです。あれは怖い。リチャードとジェフリーがいてくれて良かった。中田父もカッコイイ!
    第二部も楽しみ(今回見事作者の罠にはまりました。そうよね、正義くんもカッコイイよね…)。

    しかし、なんですかね。
    色々と誤解を含むようなやりとりをわざとやっているのか、と疑いたくなるような言動は、読んでる方もむずかゆい…。
    それが面白いんですが、電車の中でニヤニヤしながら読むのは恥ずかしい(笑)。気をつけよう。

  • 今度は正義くんターン。正義くんの生物学上の父が、正義くんに寄生しようと現れる。怖い。こういう、穏やかそうな口調な人がDVするときどんだけ豹変するんだろうとか。全く人対人として会話が噛み合わない感じとか。今回引き下がったけど、自分が恥かかされるの大嫌いだろうし、とにかく生活できないだろうし、その後彼はどういう行動とるんだろう。
    ともかく、リチャードさんと正義くんのお互いを「大好きで大好きで」、どんどんお互いが不可欠になっていく感じがいいなあ。
    あと、シンハライト、見てみたいなぁ。

  • 正義の就活決着編。大学四年生時代をすっ飛ばしてるけど。

    正義が今まで心の奥底に持っていた傷が実父の出現によって吹き出す。実父がゲス過ぎて口が塞がらない。
    母親へのDVを目にして育った正義の中には、くすぶる父親への恐怖と、母親を守らなくてはという使命感、そして自分にも実父と同じように相手に暴力をふるう血が流れていて、いつか最低野郎に成り下がってしまうだろう、という強い自己不信感がある。

    正義がヘドロと称したこれらの気持ちをリチャードに吐き出せて良かった。
    自分をよく見せたい、格好いいところを見せたい、役に立ちたい。でも自分の醜い本性がバレるから、好きになってもらうのは怖い。相手の好意を受け取れない。
    自分のような不要な人間だから、何かあっても周りがそこまで悲しむことはないだろうって、、リチャードにしてみればそれは悲しいよね。
    正義がどんな心持ちでお家騒動に関わったのだとしても、それはリチャードへの好意からであって、リチャードの救いになったのだから。
    自分も正義に何か返したいのに。

    リチャードには正義の窮地を救える財力と人材と能力を持っていて良かったよ。
    今回の事件解決で、より絆が深まってハッピーエンドっぽい。まだつづくようだけど。

    …ジェフの監視力に恐怖を覚える。。
    実際問題こういうときに警察に行って、どれくらい助力を請えるものなんだろう。
    本人への接近禁止令がでても、友人や学校へ近づかれたら迷惑だし。
    正義が追い詰められるのもわかる。

  • シリーズ第6弾。第一部完結!
    プロローグとエピローグの仕掛けは気に入りました。
    リチャードと谷本さんの話もよかった。
    谷本さんが帰った後に、しょげているリチャードも新鮮。
    苦しかったのは、正義の父親の話だなぁ。
    正義の危機に最初に気付いたのが、まさかの!でもグッジョブ!
    苦しかった分、怒涛の展開に(´。`;)ホッとしました。
    前作のシトリンの話と繋がってたんですね。
    このシリーズの好きなところは、こんな風に相手を思いやり
    深く信頼し合う関係なんですよね。
    第二部は来月発売ですね。さてすぐ読むか?まとめて読むか・・・

  • にやけるようなストーリーじゃないはずなのににやけちゃったよ。本当は結構ハードなはずなのににやけちゃったよ。
    私もそれじゃプロポーズじゃん、って突っ込みましたよ。

    ってな感じでした

    2018.10.14
    120

  • リチャードに、別れを告げる日が来るなんて……正義に何がおきたのか?リチャード、プロポーズされてますけど(笑)。これ、言われる身になって!?(^^YOI並みの問題発言満載ですが、楽しかった。

  • まぁ、ご都合主義なところがあるシリーズだけれどレーベル的にごちゃごちゃさせない展開が好まれそうな気がするのでこういうのはこういうので「あり」だな、と思う。

  • 第1部完結!!!

    ということで・・・まあ、あの、末永くお幸せに・・・?

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著者プロフィール

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン賞を受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。

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