長崎・眼鏡橋の骨董店 店主は古き物たちの声を聞く (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2018年7月20日発売)
本棚登録 : 64人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802024
作品紹介・あらすじ
パワハラで仕事を辞め、長崎へ戻った結真は、亡き叔母のマリア観音をそばに置きだしてから悪夢を見るように。心配した母から「古か物にまつわる問題ば解決してくれる」骨董屋を無理やり紹介され…?
感想・レビュー・書評
-
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
異国情緒あふれる長崎の骨董カフェを舞台に展開する、ライトミステリ短編集。
東京での挫折に傷心したヒロインと、古き物が語る声を聴き取るという店主が、曰くつきの骨董品に纏わる、ささやかな謎を解き明かしてゆく。
持ち主の慕情や悔悟、逡巡や鬱屈など、屈折した想いが交錯し、過去と現在が重複する。
登場人物たちの悩みや苦しみは投影されるが、作風は深刻過ぎず、いわゆる〈日常の謎〉系小説で、手軽に読める雰囲気である。
作中の長崎弁での会話もテンポ良く、ほのぼのとした味付けになっている。
店主の家族関係や、ヒロインとの関係性など、幾つかの伏線が張られており、続刊への興味を引かせる。
全3件中 1 - 3件を表示