ハケン飯友 僕と猫のおうちごはん (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086802376

作品紹介・あらすじ

ごはん男子と「猫」のおいしい毎日。
ほっこりじんわり。ぺこぺこのお腹を一緒に満たす「飯友」のいる幸せ

なんて年明けだ。仕事始めの朝、出社したら会社が潰れてた。
そんな「僕」こと坂井寛生が神社でお賽銭を奮発して頼んだ願いごとのひとつめは「そこそこの新しい仕事が見つかりますように」、
そしてもうひとつは「一緒に飯が食える、気楽な仲間が見つかりますように」。
神社でそう拝んだ晩のこと、夕ごはんの準備をする寛生の前に猫が現れ、人間の言葉で話しかけてくる。『旦那さん?』
唖然とする寛生の前で猫は肉球をぺろんと舐めて、なんと若い人間の男の姿に。
「神さん」から「派遣」された「飯友」なので「ま、ひとつよろしくお願いします」「飯食いましょ、飯」と言って、
寛生の作ったごはん(フォー風にゅうめん、棒々鶏、ベトナム風お好み焼き)を「うめえ。うめえ」と完食して帰っていった。
以来、「猫男」は毎晩やってきて、ごはんを食べたりお喋りをしていくように。
ちょっと不思議で心あたたまる、ごはん男子と「猫男」のおいしく愉快な毎日の、はじまりはじまり・・・・・・!

感想・レビュー・書評

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  • 私も神社で千円、おさいせんで奮発したら何か思いがけない願いが叶えられそう

  • うちのニャンコがお話ししたら…と思いながら、楽しく読ませて頂きました。

  • 突然無職になった彼女いない歴28年の主人公は料理が得意。近所の神社に「飯友が欲しい」とお参りすると神社の猫が夜だけ人の姿になって毎晩やって来るようになり、唯一無二の親友になっていく。神社で倒れている老婦人を助けた事がきっかけで、新しい温かな人脈が増えていき…
    とても好きな話で、一気に3巻まで読んでしまった。

  • Twitterから椹野さんに興味を持ち、初めて読んだ作品。
    猫とおいしいものが出てきて、安心して、ちょっとクスッとしてほころんでしまう。好きなタイプだった。続きも買ってきたので読むぞ。

  • 山猫軒、行きたい!

  • 車両の夜逃げで職を失う。
    途方に暮れて神頼みに行くとまさかの猫からの圧力でなけなしの千円の賽銭を払うことに
    けれど、千円の恩恵はまもなく来る。
    一緒にご飯を食べられる仲間が欲しい、という願いが叶えられ、なんと猫が飯友に!
    仕事探しは難航するも二人(一人と一匹?)の食卓はにぎやかで楽しい毎日
    そこにさらなるアクシデントが!倒れている見知らぬ老婦人。なりゆきで救急搬送された彼女に付き添うことのなるが。ピンチと思いきや、つながったのは温かい縁と満たされた職場。
    読んでいくほど心が温まる

  • 面白い。このシリーズ大好き。
    猫が良いなあ。主人公、運あると思う。
    良い廻り合い引き当ててるし。
    あー美味しそう。

  • 新年早々、会社が倒産してしまった主人公は、
    家の近くの神社に寄り道。
    奮発した千円札をお賽銭に入れ、一緒にご飯を食べる人が欲しいと祈願したところ、
    夜だけ人間に化ける猫が飯友として派遣され、楽しい夕食が始まることになる。

    ある日、神社で倒れたおばあさんを助け、
    縁もあり、おばあさんのお店で働くことになった。

    現実的かどうかなんていうのは瑣末な事でして、
    とにかく和む。
    祖父母から孫へ四方山話として聞かされるような柔らかなストーリー。
    こんなこともあるかもしれないじゃないか。笑

    猫の飄々としつつも、的確に図星を突いてくる鋭さ。
    沖守おばあさんの温かさ。
    そして、楽しそうな夕べ。
    疲れた身に染み渡る。

  • 仕事先が倒産して、職を失った主人公。
    神様にお願いごとをして帰宅したら、即叶ったお願い事。

    来たのが元猫w
    どちらにでもなれるので、化け猫??
    人になりさえすれば、何でも食べられるわけですが
    このお願い、エンゲル係数すごくなりませんか??
    食費は賄えるのか、という現実がありますが
    ほのぼのと、いい方向に行って終了しました。
    人間、善良に生きて行けば、いい事がある、という事で。

  • 「猫と出会う」
    年明け早々に。
    独り身の者なら少しの間ならと考えれるかもしれないが、養う者がいると今後どうするか頭が痛くなりそうだな。
    気楽で自由はあるかもしれないが、常に一人だと少し寂しさはあるかもしれないな。

    「猫と縁側」
    買い物帰りに。
    普段とは違う時間に買い物に行き、帰り道に寄ってみようと思ったことすら全て偶然とは思えない出来事だよな。
    付き添いとらいえ、赤の他人に話せることは少ないから対応するにも困りそうだな。

    「袖振り合うも多生の縁」
    拒絶の言葉に。
    互いに心の穴を埋め合うように仲良くなっていったとしても、本当の家族のように全てが許せる訳ではないだろ。
    再就職となると自身の思う条件と合っていても、求めるものになれるかは別だよな。

    「添う心」
    お礼の食事に。
    普通なら話題にしづらい話ではあるが、土足で踏み荒らすわけではないからこそ色々と教えてくれたのだろうな。
    願ったり叶ったりな出来事であるが、店の顔に泥を塗らないか必死になりそうだな。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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