- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802413
作品紹介・あらすじ
人生の「酔」を凝縮した日本酒短編小説集。
山梨出身ワイン好き女子VS新潟出身日本酒好き男子の川中島合戦開幕!?(桑原水菜)
日本酒好きな「桜の神様」(スマホ在住)の我が儘に振り回される女子の大奮闘?(前田珠子)
「俺が好みそうな酒を持ってこい!」という日本酒好きな父の無茶振りに娘は・・・(響野夏菜)
近所の居酒屋で酔いつぶれた謎の女を拾う羽目になった男は・・・(山本瑤)
高校時代の女友達と飲んでいたらあれよあれよといううちに良からぬ扉が開いて?(丸木文華)
あだ名は『鋼鉄女子』。大学の事務室で働くカタブツ女子が出逢った国文科教授は無類の酒好きで!?(相川真)
この世の酸いも甘い辛いも、すべて醸せばこんなに美味しい。飲める人も飲まない人もあったまる、日本酒短編小説全6編。
感想・レビュー・書評
-
なかなか良いアンソロジーだった(^o^)♪ほろよい気分でほわほわと(*´∇`*)楽しく読んでいたら、「無我夢中」でガツッときた((゚□゚;))その後はじ~んと(-_-、)日本酒を呑みながら読めば良かったなぁ( ´△`)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はじめて読む作家さんもいたが、おおむね楽しんで読めた。
私はお酒は飲まない主義なんだけど(笑)。 -
日本酒をテーマにした短編集。
中でも相川真さんのお父さんと娘の話がお気に入りです。どんでん返しもあり、泣けるお話でした。 -
全体的に甘々でもう少し辛口が欲しい。
-
日本酒を共通点にしたアンソロジー
他にも、日本酒をきっかけに自分の気質の気づきと、そこを改善するというのも共通点かも
ま、例外はあるんだけれども(笑)
・月に桂の花をみる
鋼鉄女子と呼ばれるほどキッチリした女性が、学内に設置された目安箱の変な投書に対応する話
日本酒の名前って由来が雅なもの多いよなぁ
飲む状況にしても風流な環境なら多分もっと美味しく感じるんだろうね
ただまぁ、作中で描かれている描写に関してはちょっと疑問に思うところも少々
他の人に手伝ってもらう事を前提にした仕事量を割り振っておいて、誰に頼むかは本人任せというのも上司としてはあと一歩足りないかな
仕事量を把握しているんだったら最初から担当者をメインとサブの二人にすればいいだけじゃねぇのかと思う
・櫻姫は清酒がお好き
くじ運が悪い女性が日本酒好きの桜の精に御神酒をお供えしてくじ運を上げる話
実際に萌え絵のラベルの日本酒ってあるよね
・恋する川中島合戦
地元のワインと武田が好きな宝塚チックな女性が川中島のお祭りで男性に出会う話
これが一番よかった
多分、越乃景虎を僕が飲んだことあるから描写が特にリアルに感じたからかね?
アレはマジでスッキリして飲みやすい
自分で勝手にハードールの高さやハードル自体を作って飛べないと思い込んでいるだけというのがポイントかな
ありきたりなオチだけどそこがメインでもないし、その後の展開もありそうな余韻を残しているのもよい
・無我夢中
女同士の同級生の話
これだけが異質な雰囲気
同級生の恋愛話を聞いているうちに、久しぶりに会った既婚の同級生は先に帰ってしまう
その理由とは?
何が本当で何が嘘なのかがわからない不思議な話
作中でそれを特定できるような事書いてあったか?
人の評価というか、「この人はこんな人」という認識の齟齬が怖い
・真夜中のおでんと迷い猫
居酒屋で酔いつぶれた行くあてのない女性を家に住まわせてあげるお話
家具職人の副業としてシェフ派遣業を営んでいて、美味しそうな料理がたくさん登場する
年末におでんを作ったけど、それを思い出した
やはりおでんに日本酒は合うよなー
知らずしらずのうちに身についた事が、誰のおかげだったのかと大きくなってから気づくという経験はたまにあるかな
未だにばあちゃんに言われた事がふっと思いだされることがあるからね
・父の日
毎月7日に訪ねてくる父に日本酒を振る舞う娘の話
美味い酒を飲ませてくれないか、と訪ねてきた父
その割に出す酒にも料理にも旨いとも言わずに何かとケチを付ける父
それでも翌月にはまた訪ねてくるのだった
ちょっとした違和感は感じるけど、事情を推測できなくもないくらいの違和感
実はそこが落とし穴とはね……
総じて、どの話の日本酒も飲みたくなってくる
個人的には、日本酒は好きだしね
ただ、美味しい日本酒は他の酒に比べて味と値段のコストパフォーマンスが悪いので、ついつい他のお酒を飲んでしまうかな
美味しいのを飲もうとするとそれなりの金額を出さなきゃいけなくなるからなぁ
あと、酒の種類が多すぎてどれを選べばいいかわからないというのも、一般的に日本酒が敬遠される理由じゃなかろうか
もやしもんでも語られてるけど、日本酒って酒屋さんの工夫次第でもっと多くの人に飲まれるようになる気がする
でも、最近は酒屋自体も減っているので、以前とは違うマーケティング戦略が必要だと思うよ -
想定していた料理漫画のようなのとは少し違ったけれど、新しく読む作家さんの話も楽しく読めて良かった。