谷中びんづめカフェ竹善 2 春と桜のエトセトラ (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086802925

作品紹介・あらすじ

“猫の町"谷中にたたずむ“びんづめ専門カフェ"では、今日も英国人店主がとっておきのひと品をご用意しております。
谷中に住む女子大生の紬は、近所で“びんづめ専門カフェ"を営む英国人セドリックと知り合い、彼の義理の息子・武流の家庭教師として店に出入りすることに。
ある日、谷中商店街で「谷中七福猫」として観光客に人気の猫の置物が盗まれた。
同じ頃、武流の飼い猫がいなくなり、紬たちは商店街中を探し回る。
ようやく猫の居場所をつきとめたものの、猫を取り返す代わりに紬たちは「昔、外国人の奥様にごちそうになった甘い麦茶」を再現しなくてはならなくなった。
試行錯誤の末、セドリックが見つけた答えとは…!?

【谷中びんづめカフェ竹善シリーズ既刊・好評発売中】
人見知りでコミュ障の女子大生、紬は、唯一の趣味である手芸のために、日暮里繊維街に近い谷中でひとり暮らしをしている。
実家の母から送られてくる大量の野菜を持てあまし、こっそり捨てようとしたところを、通りすがりの英国人男性にとがめられ、彼の営む“びんづめ専門カフェ"に連行された。
そこで紬は、野菜たちが保存食として生まれ変わるのを見て感動し…!?
人付き合いの不器用な紬、セドリック、武流が織りなす、おいしい下町人情物語。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻を読んだ時はわりと平凡かなと思ったけど、段々キャラクターが生きてきて、話の展開に意外性はないけど(笑)でもおもしろい。
    瓶詰めの種類も豊富でおいしそうだし。
    とにかくキャラクターにイヤだなと思う人がいない。
    谷中にこういう店ありそうな感じもすごくよい。続きが楽しみになってきた。

  • 新しい関係性が生まれ3冊目も楽しみ。

  • 谷中の下町にある、びんづめカフェ竹善。
    下町でも竹善でもさまざまな問題が起こる。

    一瞬、虎太郎と紬ちゃん?と思ったけど、実はセドリック?
    と思ってしまうぐらい、紬ちゃんモテ始めてるのか?
    コミュ障から抜け出そうとがんばる紬ちゃんが健気。

    一通り問題解決してしまったけど、続編あるのかな?続編期待。
    びんづめの品物がどれもおいしそう。

  • 私は虎太郎推しなんだがな。
    ハイスペ男子が多い笑
    踏み込まないいい距離感今の感じが個人的には好ましい
    どの話も距離感が心地よい

    2023.5.13
    78

  • この物語の空気がとても好きです。
    1冊目より今回の方が人と人の距離が近くなって、より優しい空気になっています。

    『自分の居場所』って、例えばこの物語の中の人と人の関わりに似たものではないかと思います。
    濃淡は様々な関わりの一つ一つが『自分の居場所』なのではないでしょうか。
    ただただ心地よい関わりもあれば、しんどい関わりもあって、そのどちらも『自分』を形作っているものかもしれない。
    明日もまた生きていくために必要なものかもしれない。
    そんなことを考えました。

    どうかこの物語のように優しい『自分の居場所』に出会えますように。

  • 読了。シリーズ2作目。このカフェが自分の生活圏にあるといいのになとつくづく思う。英国人セドリックが営むびんづめカフェを取り巻く心優しい人達の話。
    今回は人間関係に少し進展があったり、登場人物が増えたり。前作で完結だと思っていたので、2を見つけた時は嬉しかった。今回の終わり方だと、おそらくまだ続いていくだろう。竹善に集まる人達のその後が楽しみな作品。

  • ほっこりした

  • 虎太朗とそんなことになるとは。
    武流と祖父母のくだりは泣きそうになった。

    そして相変わらず瓶詰め美味しそう!

  • 紬ちゃん、まさかのモテ期到来?
    セドリックを差し置いて虎太朗とフラグ立てるとは思いもせず、初読時はえらく動揺しました。
    いやまあ一番動揺したのは虎太朗本人でしょうけれど。
    まさにジェットコースターに乗っているかのごとき心の移り変わりでした。
    結局紬ちゃんに全くその気がなかったことと、虎太朗が必死にノーカンとしたせいで何事もなかったんですけれど、その後も彼が地味に引き摺っているところに大変悶えてしまいました。
    切ないのう。
    しかも、その後別の新キャラまで引っ掛けてしまいましたからね、紬ちゃん。
    男性陣の心中を察すると何とも面白……もとい、切なくなりますな。

    菱田家(特に亡き奥さん)に関わる問題で、後半はややこしいことに。
    セドリックがあれほど取り乱すというか、通常のモードを忘れるとは珍しい。
    その山場を紬ちゃんの知らないうちのファインプレーもあり(それが後々ある男性を引っ掛けることになる)解決してよかったです。
    最後の花見シーンのあの和気藹々さは、途中までは予想すらできなかったし。

    モテ期到来の紬ちゃんに対して、最後の最後でセドリックの無自覚と思われる嫉妬も見えましたし、恋愛方面でも非常に楽しい2冊目となりました。
    大天使さまの次の恋、果たして花開くのか。
    紬ちゃんにしろセドリックにしろ無自覚だし、個人的には虎太朗と紬ちゃんのカップルも俄然ありだと今回発見できたし、誰にどう転がってくれてもおいしいです。
    おいしい瓶詰め料理ともども、今後のおいしい展開に期待であります。

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著者プロフィール

1999年度ノベル大賞佳作受賞を経てコバルト文庫よりデビュー。以降、少女小説、ライトノベル、漫画原作など多方面で活躍する。主な著作に「谷中びんづめカフェ竹善」シリーズ(集英社)、『蒼井葉留の正しい日本語』『横濱妖精探偵社』『恋するアクアリウム。』(KADOKAWA)など。描かれる人間関係や作品世界のあたたかな雰囲気は、多くの読者に支持されている。

「2023年 『犬飼いちゃんと猫飼い先生2 お友達から卒業しますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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