- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086803403
作品紹介・あらすじ
国の命運を握るのは王女。激動のヒストリカルロマン!
王族による共同統治が行われる国イルバス。王女ベアトリスは王宮を離れ、北方の辺境リルベクで趣味の工業生産に明け暮れていた。
イルバスの統治者は現在、兄のアルバートとベアトリスの二人。二年後に弟サミュエルが成人し、三人統治体制となる。
尊大な兄アルバートと狡猾な弟サミュエルが常に対立し、間に挟まれたベアトリスは分裂を回避するためにあえて引きこもっていたのだ。
兄からの王宮出仕の要請をのらりくらりとかわし、側近のギャレットとともに時期を待つベアトリス。
だが周辺国の情勢が悪化し、ベアトリスはついに政治的決断を迫られる。
彼女の手には、賢帝と名高い祖母から受け継いだとある「切り札」が握られていた……。
感想・レビュー・書評
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王道の少女小説らしさを感じた。ヒロインが格好可愛くて良い。兄と弟がシスコンに見えた。
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全体的に硬い感じですが、ベアトリスがしっかりとしていて、王女の責務に務めている姿勢が良いです。とにかく頑張っている事が伝わってくる。恋愛要素は本当に薄め。
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表紙に惹かれて買いました。
思った以上に面白かった・・・!!
ベアトリス、ぐう有能すぎる。
人柄もよすぎて好きになりました。
兄弟で血がつながっていて他人よりも知りすぎているが故にいがみあってしまう。
お互いを想い、信じたいと思い、国を想うがゆえに疑心暗鬼になる。
その表現がよくされていて続編?も読みたい。 -
めっっっっちゃおもしろかった…っていうか帯の文言がかっこいい…「深紅の薔薇よ、イルバスの闇をうちはらえ」って…あー!ぜったいおもしろい!ぜったいおもしろい!って思ったら案の定だった…
尊大な兄と狡猾な弟に挟まれた中間子、ベアトリス。のらりくらりと兄と弟をいなしながら、いずれ骨肉の争いを繰り広げるのかと思ったら、展開は違う方向へ行き…ってほんと面白かったです。ベアトリスが女王としてほんと有能で読んでいて楽しい! 兄弟では兄のアルバートがすごく好きです。これ続編とか出ないのかしら…って思ったら前日譚?アデール陛下のお話がシリーズであった…!読みます!!! -
本の帯に書いてあるとおり、「ベアトリスかっこいい。」でした!
北部の雪に閉ざされた辺境地で思慮深い王女様が兄弟と腹の探りあいをしつつ、国の統治に頭を悩ませながら成長していく素敵な物語でした。
この作家さんは初めて読みましたが、面白かったです。電子版でも祖母アデールの廃墟シリーズがあるみたいなので読んでみたいです。