- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086803748
作品紹介・あらすじ
平安後宮お仕事ミステリー、混迷の最新刊!!
「長きに渡って主上にお仕えしたいのです。」
答えを出した伊子(かのこ)の取るべき道とは?
嵩那(たかふゆ)への恋心と帝への忠誠で揺れる伊子。
だが思いとは裏腹に伊子は宮廷での存在感を高めていく。
そんな中、新大納言の大姫が新たに入内した。
同じ頃若き女御の殿舎が荒らされ、さらに出産を間近に控えた藤壺女御・桐子(ひさこ)の下を夜な夜な訪れる亡き先々帝と思しき人影……。
果たして犯人は?
皇統の奪回を目論む入道の女宮の影がちらつく宮廷で、伊子の差配が光る!
いつの時代も些細なことが女を悩ませる――。
【目次】
第一話 どちらの重いにも偽りはない/第二話 むべ、時めくこそありけれ/第三話 この私がいるかぎり何者にも手出しはさせませぬ
感想・レビュー・書評
-
面白かった。後宮の女性たちの戦い、、みたいな煽りはあるが、なんかそんなにおどろおどろしい戦いには感じないところが、このシリーズの良さであろう。伊子が主役なだけに、渦中なのに渦中感のない俯瞰的な気持ちで読めるところが、気楽である。そして、ヴィラン女宮の攻撃があちこちにみられるが、これまたそんなに犯罪性がぬるいというか、、普通の姫なら柏木のように死んでるかもしれないが、なんせ平安の姫にはないタイプの女御桐子なので、それなりに安心感がある。新大納言から入内した朱鷺子とその妹もいい感じ。明るいだけでなく、暗いだけでなく、緊張と緩和のバランスよく、私好みの緩和多めで良い。
インドクジャクが出てくるシーンが個人的に印象が強かった。
極楽浄土の鳥だねぇ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いのかわからない。盛り上がりがあんまない
-
ちょっと子供たち聡すぎません?
聡すぎて違和感が否めない
が、物語自体はいい具合のハラハラ。
嵩那にもう少し寄り添ってあげてもよくない?というモヤももちつつ、続きが楽しみです
2022.1.10
6 -
思わぬ緊迫の一冊だった。
玖珠子が何をするか、帝がどう出るか、そこに伊子がどう立ち回るか、と思っていたのはジリジリとしたまま、最後女宮の暗躍に持っていかれた気分。 -
いやあ、伊子はますます男前になってきたなあ^^
平安宮中お仕事物語の6巻目。
今回も謎解き話がメインだけど、その後ろにお仕事小説らしく、恋(結婚)と仕事に対する彼女の悩みと決意が描かれる。
働く生き甲斐を強く意識してしまった伊子は恋も仕事も両方手に入れたい思うのだけど、いつの時代もそれは女性の悩みの種だよなあ。
恋の迷いはもう決着がついたようなのでこれからはそちらにお話が移っていくのだろうか。
今回は(も?)主上がなんとも可哀そうだったなあ。
それにしても幼女3人に囲まれる伊子は絵面を考えると完全な悪役御局なんだけど笑。
そして玖珠子はやっぱり侮れないな。
どう考えても彼女が宿敵ではないだろうか?
それにしても最後の啖呵がカッコよかった。
これで女宮がいる限り、伊子は仕事をやめることができなくなったとも言える。
さて前門の玖珠子、後門の女の宮みたいになってるけど、彼女がこの状況でどう奮闘するか。
次巻も楽しみ。 -
202105/お仕事ミステリーというには、お仕事もミステリー部分も甘いところもあるし、美男美女揃い過ぎとはいえマンガチックな登場人物達は個性豊かで面白く気軽に楽しめるので毎回楽しみになってきたシリーズ。
-
おもしろい!伊子の恋模様は傍に置いとくにしても、女官たちがわさわさしてるのが面白いし、女同士のバトルが見もの。真っ向からよりもそれぞれ手練手管で相手を引きずり落とそうとするその様子が面白すぎる…