この恋は、とどかない (集英社オレンジ文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086803854

作品紹介・あらすじ

恋なんてしない、と思っていた高2の陽菜。
クラスメイトの和馬から頼まれ、彼と「ウソ恋人」になる。次第に陽菜は和馬に惹かれていくが…。
その矢先、高校の廃校が決まってしまう。しかも、和馬の親友・蓮司の事故をきっかけに、和馬のある秘密を知ることになり!?
まさかの展開にせつなさが募る! 恋の痛みを描いた青春ラブストーリー。

「俺とつき合う確率って何%くらいある?」
「ひょっとして、告白してるの?」
「んなわけない。興味ないって言ったろ」
「0%かな」
「俺と一緒だ。戸綿とは絶対につき合えない」
「改めて言われると、傷つくんですけど」
「ひとつ提案があるんだけど――。俺たち、ウソ恋人になっちゃおうか?」
〜本文より〜

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛小説は、今までに何回か読んでいるけど、私にとっては初めての展開だった。
    いい意味で、予想を裏切られ、すごく「切ない」の
    言葉が似合う本。

  • 切ない!ほんとに切ない!全てが題名通りに進んでいってしまう。
    とてつもなく切なくて、青春の物語です。それぞれが努力して悩んで、努力して。女の子の努力はほんとに可愛いなと感じる瞬間があったり、あなたのために努力してるのに男の子その態度は何?!と思うこともありました。
    この1冊にたくさんのドラマが描かれていてずっとドキドキしながら読めました。
    全ての恋が叶うわけじゃないという切ない物語です。でもそれだけじゃないのがこの物語です。
    切ないからこそ、恋をしている時間が輝いて見えます。切ないだけでは終わらず、その先には希望がある。そんな物語です。恋はとどかなくとも、幸せな時間は恋が終わったその先もずっと続く素敵な物語です。
    普通の恋愛に飽きてしまった方、ヒューマンドラマが好きな方には是非読んでもらいたい小説です。

  • 主人公の心情の変化に同感することが出来た。
    なにかのきっかけで好きになることもあるし、何かのきっかけで信頼を失うこともあることに改めて気づかせてくれた一冊。
    場面で分けられてはいるが、最後に全てが繋がっていてとても読みやすかった。
    感動できる、青春を味わうことが出来た。

  • 切ないね。青春だね

  • ビブリオバトルチャンプ本('22.1 校内読書週間)

  • せつないー。
    せつないけど、恋愛って苦しいけど人を大きく優しくするね…

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著者プロフィール

奈良県出身、静岡県浜松市在住。2014年『いつか、眠りにつく日』(スターツ出版)で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し作家デビュー。2019年フジテレビFOD、地上波にて連続ドラマ化され、のちにコミカライズ。『この冬、いなくなる君へ』(ポプラ社)で第8回静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」大賞、『この恋が、かなうなら』(集英社)で第10回同賞受賞。その他、『今、きみの瞳に映るのは。』『北上症候群』(実業之日本社)、『君がオーロラを見る夜に』(KADOKAWA)、『叶わない恋を叶える方法』(ステキブックス)など人気作品多数。持ち味の〝どんでん返し×泣けるヒューマンファンタジー〟や生死をテーマにした作品には根強いファンを持つ。

「2023年 『無人駅で君を待っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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