京都岡崎、月白さんとこ 花舞う春に雪解けを待つ (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2022年1月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086804301
作品紹介・あらすじ
【春の訪れ。みんなで桜を観にいこう、という約束は・・・・・!】
京都岡崎。月白邸。
庭の桜がほんの少しほころび始めた。
茜とすみれの父が亡くなって一年、そして、姉妹が月白邸に住むようになって半年がたとうとしていた。
月白邸の主で若き天才日本画家の名をほしいままにしつつも人嫌いの久我青藍と、出入りの絵の具屋で太陽のようにあたたかな人柄の紀伊陽時とともに、家族のような絆を感じながら、茜とすみれは日々を暮らしていた。
そんなある日、月白邸とかつて取引のあった扇骨屋、海里の依頼で青藍は、岡崎の古い洋館、通称『鳳凰館』に障壁画を納める。
鳳凰館のかつての持ち主の知り合いである少年・結紀人に「その絵はニセモノだ」と言われた青藍を手伝い、茜は共に鳳凰館の「本当の姿」をさがすのだが・・・!?(「鳳凰館の夕暮れ」)
そして、月白邸のみんなでお弁当をもってお花見に行こうとしていた矢先、茜が倒れて・・・?(「すみれのさくら」)
青藍と珠貴、相容れないままの兄弟が、父・宗介が人知れず描いていた絵を見つけて・・・?(「春嵐と蒼翠」)
〈色々〉家族の、はんなりほっこり物語、春の章!
感想・レビュー・書評
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シリーズ3作目。
季節を感じられる物語でとても好きです。
4人は家族です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後のところで桜の絵に龍を描こうとしていた青藍。絵が完成しちゃうの?!と焦ってしまったけど、大丈夫でした。まだまだずっと読み続けたいです。それにしても、青藍が子供っぽいというより、アカネが大人過ぎてすごいんですけど。。青藍のお姉さんみたい。
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イメージとして2巻より前向きで良かった。新たに登場した海里に結紀人、なかなかいい。また、兄との話も良かった。気に入った
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皆優しい人ばかりで互いを常に思いやってる、暖かい物語。
月白邸の皆が家族になってて、かけがえの無い大切な存在になっているのが嬉しい。
ただ甘やかすのではなくその人を思って厳しい態度をとる人もいたり、人物に深みがあって余韻が残る物語。 -
みんな、繊細で優しくてとてもいい。空気感がとても好き。
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お花見したい