ベアトリス、お前は廃墟を統べる深紅の女王 (集英社オレンジ文庫)

  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086804981

作品紹介・あらすじ

王冠を捨てた王女、カミラがイルバスに帰ってきた。ジュスト・バルバが率いる反王政組織「赤の王冠」に関与する国内外の人物に接触し、クーデターの首謀者を突き止めるべく独自に動き出す。一方、暗躍する「赤の王冠」によって三人の王は分断され、身動きが取れずにいた。アルバートは前線で行方不明、ベアトリスは同盟国のニカヤに留め置かれ、サミュエルは正体不明の毒物により高熱にうなされる状況の中、ニカヤで経験を積んだサミュエルの王杖・エスメもまたイルバスに帰還する。集結するイルバス王家と「赤の王冠」、ついに全面対決!「廃墟」シリーズ完結巻!

感想・レビュー・書評

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  • 平和な時代を切り取ったお話ではなく、王政や戦を描くと最後はやはり民主政治に落ち着くんだなと思った。そう考えると、私たちの生きている歴史はとりあえず間違いではなく、向かうべき方向に向かった行先なんだと思える。
    流血女神伝をちょっと思い出した。

    ただシリーズで主人公だった彼女が死ぬなんて…、今からなのに?と、途中まで全く信じられなかった。
    涙と鼻水で何回か読むのを中断するほどに…。

    成長したマノリト王や、アルバートとクローディアの子どもたちの短編なんかも読みたい。

  • 廃墟シリーズ完結!兄弟全員が王になる。という設定で王政の物語の中では変わった設定で面白かったです。その設定ならではの確執や闘争があったりして。
    だいぶ前に読んだのでオチを忘れてしまいましたが、一気に読み切るほど面白かったというのは覚えています。

  • 終わってほしくなくてずっと読むのを先延ばしにしてたんだけど、とうとう終わってしまった…読み終わりました。

    アデールのときもだったけど、主要人物の死を容赦なく突きつけてくるねこの作者。おかげで中盤からは泣きながら読むハメになったよ…。だって絶対死にそうにないキャラじゃん!登場人物たちも読者も「なんでこの子が」ってなったでしょ。わたしもこのキャラのこと大好きだったから当然なったよ。この子がどんなイルバスを作っていくのか見たかったからあのシーンを読んだときは嘘でしょってリアルで声でた。

    遺されたものたちの失ったものは大きくて残った傷も深い。内外から共同統治の荒や、王はひとりでいいと指摘されその隙を狙われたなかで三人の王がいなければ勝てなかった展開は見事でした。
    アデールのときには姉妹で王座を争っていたのに、ベアトリスがカミラに共に王になってほしくて「女王になって」って言うところも最高。
    そしてよりよい国を築いたいくために王制から脱却していくラスト。はーーーこれで完結なのがさみしいけど素晴らしいラストだった。息を吐く間もなくずっと楽しめたこのシリーズ大好きです。

  • オギャアアアっ!?
    途中でマジで叫びそうになってしまった……。いや、まさか、彼女がお亡くなりになるとは。塗り潰しのページの演出の絶望感よ……ツラ。

    ソレ以外は、主人公側の勝利で気持ちいいラストではあった。

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