ハケン飯友 僕と猫の、小さな食卓 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 154
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086805148

作品紹介・あらすじ

旅は猫連れ。世は美味しいものだらけ!猫で人の飯友と、旅にBBQに楽しい日々!「一緒に飯が食える、気楽な仲間が見つかりますように」と神社でお参りしたらハケンされてきた愉快な猫(夜は人型)と坂井は、毎晩の夕食を共にする仲。そんな平和な春のある日のこと、旅番組を観ていた猫の何気ない一言がきっかけで、猫と坂井は一泊二日の小旅行に出かけることに。海が見たいという猫のために、坂井は海辺の旅館を予約をし、猫は住み処である神社のご祭神の許可をもらって、いざ出発!すべてが初めての猫にとってはなにもかもが面白く新鮮で、二人の旅は楽しいことの連続。そして思わぬところで猫の「本名」や「過去」の話も飛び出して・・・!?夏には沖守邸のお庭で、パン屋で宮司の猪田さんとその部下の鳥谷くんと一緒にBBQに挑戦。秋には思いがけぬ客が坂井の家を訪れて・・・!?ますます笑ってたくさん食べて、猫と坂井のもっと楽しい毎日・・・!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ物のため、第1作目から続けて読むことをオススメします。
    ささやかな日常、けれどかけがえのない日常。ほっとできる場所がほしい人に、この本は寄り添ってくれます。
    ライト文芸らしい、ほんわかした人たちと主人公の心温まる人情譚。
    私はシリーズ物と知らずこの本から取ったので「はて???」となりつつも、登場人物たちがみんな緩やかに穏やかに生きる、良い意味での大人な性格なので安定して読めます。
    一般文芸のズッシリと後味が残る物語の後にライト文芸を読むと、心のバランスが取れてちょうどいいですね笑。

    鳥谷くんの今後を応援したい。鳥谷くーん!( ;∀;)

  • 前作に引き続き、猫と主人公のほんわか日和
    ・二人の海&温泉旅行
    ・おこもりさんと暑気払い
    ・トリくん、いなくなる
    ・節分パーティー
    ・主人公の妹現る

    エピソードそれぞれの続きが気になるものの、
    章ごとに途切れて時間が飛ぶため、想像するしかないのが残念。
    でも、またそれも楽しい。

    猫がトラキチという名前だと判明。
    どんな日常もトラキチがいると特別になるから羨ましい。
    今の自分を好きだと言って認めてくれる存在って、本当に嬉しくなるもんだな。

  • 猫の喋りが独特で好き。登場人物がみんな優しくて、なんてことない日常を描いてて、ほんわかする。

  • 飯友(猫)と一泊二日の温泉旅行。
    沖守さん宅でのバーベキュー。
    鳥谷さんのやらかしからの節分パーティー。
    そして、妹登場。
    盛沢山の展開で、「小さな食卓」が時々大きくなったりするけれど、二人が一緒に食事をする場面は、本当に幸せそうでほっこりする。
    猫や坂井のバックボーンも少し分かってきて、更に二人の関係が深まりそう。
    トラキチのコミュ力、すごいな…。

  • 久しぶりの猫さんの続き。4作目。
    今回は猫さんに名前がつきましたぁ~♡
    妹さんも登場。
    ホンっとにおもしろかったー!
    季節を巡ってこのシリーズももう終わりかな…残念だな…と思って読み始めたのですが。

    大丈夫じゃねぇ~??
    どんどん続けていただきたい♡

  • ほっこり〜

  • 「猫、短い旅に出る」
    興味があった。
    捨てられたという記憶だけが心に残り続けても、その時や今の感情に名前をつけるのは簡単なことではないよな。
    閑散期にやってくる客の全てが同じではないが、もしもの可能性は考えるだろうな。

    「猫に線香花火」
    不安が残って。
    ようやく元気になってきた矢先の出来事だからこそ、気弱になり迷惑をかける怖さが勝ってしまったのだろうな。
    実際に体験してみなければ、何故こんな気にするのか理解することは出来ないよな。

    「猫と落ち葉の布団」
    距離を取る事。
    家族なんだからと誰に言われようが、一緒に暮らすことが苦痛だと想うのであれば少し離れるのも一つだろうな。
    親心で言っているのが分かっているからこそ、心に刺さる言葉になるのではないか。

    「猫と節分の鬼」
    荒れた理由は。
    心優しく迎え入れてくれる場所があったからこそ、何故あんな事をしてしまったのか冷静に考えられたのかもな。
    お互いに想うことはあっただろうが、空白の時間は無駄なものではなかっただろう。

  • 怒涛の・・・いろいろあった。
    トラキチが楽しかった。いいなぁ。

    猪田氏の、バイト先での『紙お〇つ』体験には驚いたと同時にな~る!と感心した。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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