- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087200997
作品紹介・あらすじ
子どもも大人も「感情」を上手に扱えなくなっている。特に怒り、落ち込み、不安といったネガティブな気持ちに対応ができない。このことが学級崩壊や少年たちの衝撃的な事件を生んだり、大人の社会でもさまざまな困ったコミュニケーションをひき起こしているように思える。かつて家族のなかで自然に行なわれていた、気持ちを取り扱うための訓練-これからは教育の場で、家庭で、意識的にこころのトレーニングをしなくてはならない。子どもたちの発する気持ちのSOSにどう答えるか、大人の感情トラブルをどう解決するか、実践的なこころの扱い方読本である。
感想・レビュー・書評
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子どもにとっては、知識を増やすことと同じくらい、心を育てることって大切。なぜいじめは、なくならないのか。カウンセリングに来る学生の変容。「みんなと同じでなくては、安心できない」「感情を吐露するのが苦手」そんな子どもたちの心の葛藤とアプローチが事例を通して垣間見れます。
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とことん「気持ち軸」で考えると、案外こんがらがんないでイケるんだな。と。
「お母さん、私皆に嫌われてるのかな」って聞かれたら、なんて答える?
「なんで、そう思うの?」→質問に質問でかえす(。-`ω´-)
「お母さんは、あなたの事好きよ。」→そんな事聞いてない(。-`ω´-)
なるほど。言いがちだけど、言われたらイラっとするよね…。
気持ちに寄り添う事は
「死にたい。」って言う人に、「あぁ、あなたは死にたいって思うんですね。」
じゃない。
「死にたいって思うほど辛いんですね。」
って事。
うわべだけ、なんだか解った風な口きく人が多いかも今。
「肯定系で受けとめましょう」が独り歩きした結果だね。
「お腹すいた…。」「寒い…。」
「だから?(。-`ω´-) 」って聞き返したくなる、相手に依存した話し方。
「だから、どうしたい。」をきちんと伝える事。
自分の気持ち。特にネガティブな気持ちを無視しがち。
そういえば、「怒り」の前に来る「第一感情」(残念。がっかり。悲しい。淋しい。)を適切に感じられる人は、怒りの感情に振り回されないんだとか。
日常で仕入れた情報ともリンクする、きっと自分にとってタイムリーな本だったんだろう。 -
気持ちを理解することの大切さを学べる一冊。
なぜ、気持ちの理解が必要なのか。
どうすれば、気持ちを表現できるようになるのか。
ワークもあり、とても参考になりました。
ネガティブな気持ちにも焦点を当てていますし、行動改善へのアプローチにも触れられています。
早速、自分の実践に活用させていただこうと思いました。 -
勉強にもなったし、心も楽になる一冊だった。
内容はよく分かったが、実践するには心のゆとりが必要だ。
再読したい本
集英社新書は、結構読みやすい。 -
ふむ
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図書館で題名に惹かれて手に取ってみた。
というのも、私自身いくつかの身近な場面で、心と心でつながる関係性を構築するのが難しいと感じることがしばしばあるからだ。
もしかしたら、私も相手にそのように思わせてしまう要因を抱えているのかもしれない。
ネガティブな気持ちも自分にある感情の一つとして、まずは受け止めていいのだということ、自分の「つもり」と相手の「受け取り」にはギャップがあることを認めるとコミュニケーションが変わってくることなど興味深く読むことができた。
あとがきに書かれていたが、現代人の多くが「知識」→「感情」というベクトルで動いているのだが、人の育ちから見ると本来人間は「感情」→「知識」であるほうが無理のない生き方なのだろう。まずは自分の心に向き合ってみたい。 -
赤ちゃんとかちびっ子についつい正誤に関わる声かけばかりになってるって話、納得だった。SNSとか見てもまさしくじゃない?周り見渡しても、中々感情についてとかその出し方とか意識してる声かけなんてあんまり聞かない。大人すら本当に感情を大切にできる人が少ない(私の実感的に)のにそりゃ子どもたちはわかんないよねぇ。じゃあ自分は教わってきたかと言われるとわかんないけど。どちらかによりすぎてるのがダメなのかな。雰囲気的に、無意識的に、感情うんぬんより正誤などの方に重きがおかれてるんだろうね。うーん、豊かじゃない気がする。
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メルカリ売却
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自分にとっては恥ずかしいほど現在進行形の、課題に溢れる本でした。DESC法はしっかり実践できるように理解して、生きづらさを抱える身近なひとにも教えてあげられるようになりたい。
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ネガティブな感情もポジティブな感情も含め、感情をどう受け止めどう向き合うかについての本。
自分の気持ちをまず感じて言語化して受け止めることで、自分でそれへの対処もできるようになるので、ネガティブな感情だからといって抑えないということが書いてあった。親(大人)がまずそれをすることで、子どものネガティブな気持ちも受け止められるようになり、子どもとのコミュニケーションが上手くいく(建前だけのものになってしまったり、道徳的なことをおしつけたり、ネガティブな気持ちをもったらいけないと思わせるようなことを避けられる)とのこと。
子どもとのコミュニケーションでは、決めつけないこと、共感すること、本音で話すことに気をつけて来たが、先回りしてなんでもやってあげすぎるところは気をつけなければ。。と思った。