- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087201185
感想・レビュー・書評
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露伴の安っぽい受容
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今現在最も自分にあう作家は
中野孝次だと思う。
書いてあることが逐一
心に沁みるのだ。
そしていつまでも読んでいられる気がする。
方向性も同じだと感じる
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P188
一個の人間としての
考え、思想、判断、
見識、趣味、人格
をつねづね養っておく
P189
肩書きをとっぱらってなお
これが自分だといえる自分を
養っておけ
P191
自分の自由にならぬ
外の社会はどうなろうと
それは自分にはいかんともし難い。
外の変化に一喜一憂して
自分を幸福と感じたり
不幸と見做したりするのは
あまりにも愚かしい
P220
東洋では
心と身との両方に
はたらきかける生きた何者かを
気と名付け、
その不思議な作用を認識してきた -
幸田露伴の「努力論」をわかりやすくまとめた本。
良書。
タイトルを変えればもっとよかった気がする。
「生きるとは、目的地に達することより、達するまでの現在只今の一歩一歩を味わい、たしかめ、自覚しつつ、そこに全力を注いで進んでゆくその過程にこそある」
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである」〜アラン幸福論〜
「これが自分だといえる自分を養っておけ」