自分を活かす“気"の思想 ―幸田露伴『努力論』に学ぶ (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087201185

感想・レビュー・書評

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  • 38115

  • 露伴の安っぽい受容

  • 今現在最も自分にあう作家は
    中野孝次だと思う。
    書いてあることが逐一
    心に沁みるのだ。
    そしていつまでも読んでいられる気がする。
    方向性も同じだと感じる
    ----------
    P188
    一個の人間としての
    考え、思想、判断、
    見識、趣味、人格
    をつねづね養っておく

    P189
    肩書きをとっぱらってなお
    これが自分だといえる自分を
    養っておけ

    P191
    自分の自由にならぬ
    外の社会はどうなろうと
    それは自分にはいかんともし難い。
    外の変化に一喜一憂して
    自分を幸福と感じたり
    不幸と見做したりするのは
    あまりにも愚かしい

    P220
    東洋では
    心と身との両方に
    はたらきかける生きた何者かを
    気と名付け、
    その不思議な作用を認識してきた

  • 人間は医学の発達と関係なく、相変わらず病と死との運命の下にある。人間と病に関する事情は、本質的には少しも変わっていないのである 西洋医学では気なんてものの存在をもともと認めない。肉体は物体であり、その働きはすべて観察・分析・体系づけられるものと考える。が東洋では、心と身の両方に働きかける生きた何者かを「気」と名づけその不思議な作用を認識してきた

  • 幸田露伴の「努力論」をわかりやすくまとめた本。
    良書。
    タイトルを変えればもっとよかった気がする。

    「生きるとは、目的地に達することより、達するまでの現在只今の一歩一歩を味わい、たしかめ、自覚しつつ、そこに全力を注いで進んでゆくその過程にこそある」

    「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである」〜アラン幸福論〜

    「これが自分だといえる自分を養っておけ」

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著者プロフィール

1925-2004。千葉県生まれ。東京大学文学部卒、國學院大學教授。作家、評論家。『実朝考』『ブリューゲルへの旅』『麦塾るる日に』『ハラスのいた日々』『清貧の思想』『暗殺者』『いまを生きる知恵』など著作多数。


「2020年 『ローマの哲人 セネカの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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