- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087203523
作品紹介・あらすじ
七一二年に成立した我が国最古の書物『古事記』をはじめとした日本の神話的世界と、『それいけ!アンパンマン』のアンパンマンワールドに何の関係があるのか?不思議に思われる方はぜひしばらく本書とお付き合いください。本書は『それいけ!アンパンマン』という作品の神話的研究を目的にしたものです。このことはまた逆に、日本の神話を、誰もが知っているアンパンマンワールドで説明しようというものでもあります。アマテラスやスサノヲといった神々の物語と、アンパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃんたちの楽しい物語とが奏でる「ファンタジーの交響曲」を楽しんでください。
感想・レビュー・書評
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所要時間:2.5
印象的な文章:ばいきんまんとははげしく争うのに、ドキンちゃんにはまるで弱い。この落差が面白い。ドキンちゃんのように命令を下すヒメがいてこそ、主人公アンパンマンの敵役は生き生きとした人気者になったのです。
オススメ度:
身内 5
身内以外 4
過去の自分(20歳) 3
未来の自分(60歳) 3
子供が【30】歳のときに読んで欲しい
なぜアンパンマンが老若男女から好かれるのか、日本神話から紐解くととても面白かった(逆?)。
日本神話は全く触れたことがなく、読み終わっても内容を把握できたわけではないが、入り口としてはとても興味深く、ワクワクしながら読めた。
子供がいるからこそ、アンパンマンもすんなり入ってきたし、そういう環境になったからこの本を読むことができた。
もっと日本神話について知りたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本神話をアンパンマンに絡めて紹介する新書です。ほぼタイトルまんまですね
オタクなのでちょっと神話のジャンルが気になって、この本を見つけました。
古事記の現代語訳を読んだことはあったのですが、「なるほど」というところも「ちょっと無理矢理すぎない?」というところもあって
面白かったです
新書が縁遠いと感じている中高生に、新書に親しみをもってもらうための一冊としてもいいかもしれない。 -
日本神話とアンパンマンは無関係のように見えて、実は類似点がたくさんあった!?日本神話を知らない人、古事記を読んだことがない人、必見!!アンパンマンワールドで日本神話を分かりやすく説明します。【中央館3F-文庫・新書 080/SY/0352F】
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日本神話とアンパンマンをこよなく愛しているのだなってわかる本。
完全に理解したわけではないけれど、アンパンマンを通して日本神話の話の構造がちょっと理解できたような気がする。 -
日本の神話を、四半世紀以上も研究している方の著書。
著者 山田永氏は、神話は如何に面白いか常々考えていた。
思想という意味ではなく、純粋に物語としての面白さ。
ある日、ひょんなことから「それいけ!アンパンマン」に出会う。
アンパンマンの面白さの、神話的な構成に驚愕。
それから、氏のアンパンマンの神話的研究が始まる。
それぞれの登場人物と世界観の、見事なまでの一致ぶり。
名前に見るヒメヒコ制。
ホラーマンとスサノオ。
そして、旅を続ける者。
アンパンマン以外に、「ゲゲゲの鬼太郎」などの漫画も挙げられています。
その比較検証っぷりは、本当に面白いと思いました。
私もかつて漫画家を目指し、神話に題材を求めたことがあるので尚更です。
とても勉強になりました。また漫画原作でも書き始めようかな?。 -
こじつけなところもあるけど、アンパンマンと神話との共通性を見出すという着眼点が面白いと思う。
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「そこまでするか」といいたくなる。関連付け本にまでしたのはすごい情熱
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古事記の概要が掴めたのと、興味が湧いた。一見関係のない物に補助線を引いて比較しながら説明するのはわかりやすい。
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「古事記」の基本概念(世界観と登場人物)は理解できた。