自治体格差が国を滅ぼす (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087204223

作品紹介・あらすじ

個人や企業間で格差の拡大が叫ばれて久しいが、格差は自治体・地域の間でも確実に広がりつつある。財政破綻した「負け組」自治体が住民サービスの質を下げる一方で、中学卒業までの医療費が無料など、住民が受益を謳歌している「勝ち組」自治体もある。自治体・地域の間の格差はなぜ生まれ、拡大し続けているのか。解決する方法はあるのか。本書では代表的な九つの自治体を取り上げ、その実態をつぶさに検証することで格差拡大の原因を分析し、是正に向けた具体的な方策を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 題名と内容が乖離しているように感じた。後書きあたりで「自治体格差が国を滅ぼす理由」が何と無く読み取れたが、ありきたりで納得できず。でも、自治体の現状はよくわかりためになった。

  • 昔読んだ気がするな。この分野のさわりとしては良い。行政学専攻のマーチあたりの大学2年生におすすめ。

  • 10年以上前の本であるが現在の制度の不備やそれによって起きうる現象に警鐘を鳴らしている。
    地方自治や地域格差の核心をついており、実例を踏まえてあるのでわかりやすい。
    本の厚さもちょうどよかった。

  • 日本の地方自体の話。ただし内容がペラペラ。
    新書と思い讀むとガッカリするで、分量多め新聞記事かネットで拾う文章くらいだとハードルを下げた方がいい。

  • 筆者の議論に大方同意する。
    現在の格差は特色として容認できない。

    徳島県上勝町→高齢者を福祉サービスの受益者から担い手へと変化させた。

    住民自治がともわない道州制議論は机上の空論であり、百害あって一利なし

  • 淡々としたレポートにすぎず面白みに欠けた。満足度3

  • 浦安市、豊田市などの勝ち組、夕張市をはじめとする負け組。具体的な市町村を事例としてあげ、深刻な自治体格差が看過できない状況に陥っていることを警告する。今後の国の行政のあり方、自治体の生き残りの条件を説く。「都合の悪い情報こそ積極的に公開し、住民や議会の判断を仰ぐべき。」むべなるかな。

  • 個々の地方自治体を例示し、日本の地方自治体の現状やこれからのあり方を、中央との関係も取り上げながら論じている。
    自分の地元の将来を考える際に、非常に参考になり得る文献。

  • 著者は都市と地方の格差だけでなく、都市対都市、地方対地方の格差があるという。おおざっぱに結論をいうと自治体と住民の自助と都市と地方の共助が必要との事である。わかるのだが目を引くタイトルの割には、ありきたりな結論かもしれない。

  • 自治体の問題や地域格差が広い視点で述べられており、参考になる。今回の東日本大震災での混乱を予見するような、帰宅難民や原発の記載に、すでに言われていたことなのに、十分に対応されていなかったのだと悔やまれる。

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著者プロフィール

1962年生まれ。北海道出身。東京大学工学部卒。博士(学術)。自治省、香川県企画調整課長、三重県財政課長、東京大学教養学部客員助教授、新潟大学法学部教授・学部長を経て、現在は長野県立大学グローバルマネジメント学部教授。専門は行政学、地方自治、公共政策。著書には『暴走する地方自治』『地方都市の持続可能性』(どちらも、ちくま新書)、近著に『公立大学の過去・現在そして未来』(玉川大学出版部、2021年)など多数。

「2022年 『自治体と大学 少子化時代の生き残り策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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