- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205732
感想・レビュー・書評
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歴代の王それぞれの簡潔な紹介、父母妻子、年表、家系図、とにかくよくまとまったデータが豊富で素晴らしい!
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[ 内容 ]
フランスの伝統が生んだ文化は、芸術や料理、ファッションなど世界のさまざまなところに浸透している。
だが、学校教育における世界史では、歴史的人物の人間的な部分を削ぎ落としてしまうので、フランス史の真の面白さがわからない。
本書は、列伝形式で歴代の王たちを網羅し、現代のセレブに至るまでドラマティックな歴史絵巻として描き出す。
人間の歴史の縮図とも言うべきフランス史を、古代から現代まで通史として論じており、この一冊でフランス通になれる書。
[ 目次 ]
プロローグ ガリアの森の奥深くから物語は始まった
第1章 血なまぐさい愛憎劇を繰り広げるゲルマン人の宮廷―メロヴィング朝
第2章 カール大帝と『ローランの歌』―カロリング朝
第3章 吟遊詩人が愛を語り、騎士たちは十字軍へ―カペー朝
第4章 百年戦争とルネサンスの美女たち―ヴァロワ朝
第5章 ヴェルサイユの薔薇とフランス革命―ブルボン朝
第6章 ナポレオンがやっぱり偉人である理由―帝政と王政復古朝
第7章 共和国の支配者とセレブたちの愉しみ―共和政の時代
エピローグ 21世紀になっても王政復古を狙うプリンスたち
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
古いフランスから今の王家の残りまでいろいろな王様が出てきておもしろい。しかし同じ名前がいっぱいで混乱した。
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微妙。けれど最近、フランスの古典文学に触れる機会が増えたのでやはり作品の舞台や書かれた当時の社会情勢の知識があった方が楽しめるかな? なにしろ世界史はサッパリなのでせめて王様くらいは知っておこう。という目的があったのでクロヴィス1世からルイ・ナポレオン(おまけでそれ以降の大統領)までを羅列する本書はとりあえず読んでおいて良かったかな? という感想です。ただ、全く知識のない人向けの本なのにアウストラシアとネウストリアを著者が勝手に日本になぞらえて「フランス南北朝」としてしまったのはかえって誤解を招くだけでは?
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フランスの通史は百科事典でしか読んだことがなかったので
文庫本の気軽さで歴代フランス王を知ることができて面白かったです。
現代のフランス王位請求者のことも書いてあって楽しめます。 -
2013年27冊目
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キャッチーなタイトルと親しみやすい判型だが、気軽に手を伸ばすと痛い目を見る。
各王の治世についてまとめた、ものすごく小さい活字の年表。見つけにくい場所に挿入された系図(もくじに記載なし)。母后や妃の出自、娘の嫁ぎ先等を逐一明記するのはいいが、おかげで何の事前説明もなく、ぽんぽん飛び出す外国貴族の名…著者が良かれと思ってしているのはわかるが、とにかくひたすら、読みにくい。さながら、多くの人を歴史嫌いにしたという世界史の教科書を髣髴とさせる。
素材からして複雑なのだから仕方ない、とは言うべきでない。たくさんの良書に歴史の面白さを教えてもらってきた身にすれば、同じ内容を書くのでも、もっと他にやりようはあっただろうと思うのだ。あげく、タイトルに反して共和制以後の為政者まで取り上げたり、著者の個人的主張を唐突に放り込んでみたり。
題材が非常に興味深いだけに、惜しいとしか言いようがない。
2011/1/13〜1/17読了