- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087206944
作品紹介・あらすじ
宇宙は本当にひとつなのか? 「宇宙が人間にとって都合よくできている」というのは本当なのか? 宇宙論の第一人者が、めくるめく「多重宇宙」の世界へ誘う。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/691596詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初は興味深い導入部で引き込まれていったが、途中から難しくなる。8次元とか9次元の世界は想像つかない。
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文系には少し難解だった。宇宙が無数にあるという自分的には一番ホットなテーマ。
観測できない別の宇宙を科学者が今後どのように切り開いていくのか楽しみ。重力波で別の宇宙と通信できる可能性はあるというのは夢が膨らむ。 -
宇宙を支配する6つの数が、なぜか我々人間にとってうまく出来過ぎている理由は、我々が住む宇宙以外にも宇宙が無数にあり、他の宇宙は6つの数のバランスがそれぞれ違っており、惑星系すら形成できない宇宙とか、さらにはヘリウム以上の複雑な分子ができない宇宙も存在し、我々が存在するから我々の住む宇宙があるという逆説的な理屈が成り立っているという人間理論もなかなか面白いと思った。あとは素粒子物理学の解説で、ヒッグス粒子は質量の起源の1%で残り99%は強い力が正しいというのも報道のあり方を考えさせられる話だった。
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佐藤勝彦さんは本当に素晴らしい。土台も知識もない人間にこれだけわかりやすく(わかる範囲を)説明できる学者さんは少ない気がします。
多次元わくわくしますねぇ。 -
[ 内容 ]
宇宙はひとつしかないのか。
実は近年、物理学の世界では、宇宙はユニバース(単一の宇宙)ではなくマルチバース(多重宇宙)であると言われている。
このマルチバース理論によって、宇宙創成や量子力学などが抱える様々な問題の辻褄が合い、宇宙論は飛躍的な発展を遂げたのである。
では果たして、どのような宇宙が存在するのか。
また、「宇宙が人間にとって都合よくできている」という人間原理は本当なのか?
宇宙の起源に迫る「インフレーション理論」を提唱し、宇宙論研究を国際的にリードする著者が、不思議な多重宇宙の世界を解説する。
[ 目次 ]
第1章 宇宙はどこまでわかったのか
第2章 まだ解明されない宇宙の謎
第3章 人間に都合よくデザインされた宇宙
第4章 インフレーション理論
第5章 マルチバース
第6章 人間原理をどう考えるのか
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
宇宙論の概要を大まかにまとめてくれていて、それがとてもわかり易い。インフレーション宇宙の提唱者だけに、その部分が一番面白かった。特にインフレーションの過程で、その不均一さにより、計算上はたくさんの小宇宙(マルチバース)が発生することになるというくだりを読んで、マルチバースに関する認識があらたまった。重力の起源と話題になったヒッグス粒子の発見は、真空の相転移の存在を説明することのほうに大きな意味があることもよくわかった。マルチバースといってもいろいろな考えに基づくものが多数あり、どれも興味深かった。
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《教員オススメ本》
通常の配架場所: 3階開架
請求記号: 443.9//Sa85
【選書理由・おすすめコメント】
興味が拡大したところで、『宇宙は無数にあるのか』をお奨めします。先の本(『宇宙は何でできているのか : 素粒子物理学で解く宇宙の謎』)にも出てきます、「ビッグバン」に至る過程を説明する考えの一つに「インフレーション理論」があり、その提唱者の一人が日本人の著者、佐藤勝彦氏であります。宇宙に関するお話ですから、多くの専門用語が2冊の本で共通していますが、縦糸と横糸のように絡み合っており、読み合わせると定性的な理解が深まるものと思います。この本で特に興味が高まったのは、地球に生命が誕生し存在することに、地球を取り巻く宇宙環境(例えば、今の重力が僅かでも強かったとしたら人類は生まれていない?)が最適な状態にあるという指摘です。
(森本雍憲学長) -
読みやすいけど、ちょっと難しいところもあったり。インレーション理論を少しは理解できたかな。今いる宇宙だけでなく、色々な宇宙があると想像すると、ちょっとワクワクしちゃいました。ワクワクの理由はうまく説明できませんけどね。