- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087207293
作品紹介・あらすじ
戦下の少年時代から、食べるためにがむしゃらに働いた20代、癌と闘う現在の心境まで。波乱に満ちた80年の人生を振り返り、逆境にあるときこそ笑い、生き抜く知恵=「巨泉流・人生の基準」を綴る。
感想・レビュー・書評
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多くの人気番組を手掛けるマルチタレントとして名を遂げ、53歳の若さで「セミリタイア」を宣言してカナダやオーストラリアで悠々自適に過ごした巨泉氏だが、少年時代は戦時中の学校教育により「天皇のために特攻隊員として死ぬ」のが夢だったと言う。11歳で敗戦を迎え、それまでの価値観が180度ひっくり返ったことで「偉い人の言うことは信用できない」と実感したのが人生の原点となり、その後は自分自身の判断で人生を切り開いていく。本書では著者がその人生で習得した「運」の使い方・「命」の重み・「覚悟」の決め方など、いかなる状況にあっても前向きに生きて行くために必要な「気の持ち方」「心構え」を自らの経験から導き出している。
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[ 内容 ]
多くの人気番組で司会を務め、参議院議員、実業家としても活躍、「才能に恵まれた人生の勝ち組」そのもののように見える著者を支えたのはじつは才能ではなかった。
「運」の使い方、「命」の重み、「覚悟」の決め方、「希望」のつなぎ方など、八〇年の人生で多くの師から学び、苦闘して発見した、逆境にあってなお笑って生き抜くための「人生のスタンダード」のすべてを語る。
[ 目次 ]
第1章 「運」
第2章 「命」
第3章 「金」
第4章 「覚悟」
第5章 「希望」
第6章 「前進」
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
壁が高ければ、どうするか。壁が低いところを探せばよい。壁が厚ければ、どうするか。壁の薄いところを見つければよい。
これしかない、という仕事など、そうはない。ただ、何かやれば、何とかなる。誰かが何とかなって、誰かは何ともならない、ということはない。みんな何とかなる。本当にそれが自分に向いていることかどうか、自分に向いたことをやっているかどうかは、問題ではない。それは、誰もが探していることだし、一生探し続けることなのだから。 -
そのうち必ず運気は回ってくる。
物事は一方からだめ見てはいけない。両面を見る。 -
大橋巨泉さんの、エッセイ。
著者のことは名前くらいしか知らへんかったけど、読んでみた。
文体が好きでした。静かなこの感じ。
タイトル通り、なにがあっても前を向こうという、強いメッセージが感じられました。 -
ある程度の年齢の方なら、おなじみの著者。そんな成功者の一人と見られているであろう著者の幼少時代から現代までの生き方を綴った一冊。戦争時代の事も書かれていて、その時代を知らない若い人には、それだけでも読む価値があるかもしれません。いつの時代も大変なことに変わりなく。
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「自転車の国が自動車の国と戦争をして勝てるわけがねえ」と父は言った
口で言ってわからない奴は殴ってもわからない
兄弟は他人の始まり
「やりたいこと」がぶつかり合うおが世の中
人は、それぞれの「「やりたいこと」を譲り合い、尊重しあって、「やりたいこと」のうち「できること」を一生懸命やる。そうやって社会は成り立っていく。
人はそれを妥協といい、それがわかったときに、やっと一人前の人間の入り口に立つ
後ろを振り返らない
物ごとには両面がある
北米人から学んだ言葉
you can't have everything 全部をとろうとしてはいけない、独占するなかれ、譲るところは譲れ、人生そこそこでいい