- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087208504
作品紹介・あらすじ
2025年には患者数700万人を超えるという認知症。その約60%を占めるアルツハイマー病だが、根本的な治療薬はまだない。治療薬開発に最も近づいたとされる研究者が、最新の研究成果を明らかにする。
感想・レビュー・書評
-
「アルツハイマー病」について正しくきちんと説明出来る人はどれほどいるだろうか。
正直なところ、私は本書を読むまで老化進行による記憶力の低下・痴呆症状=認知症=アルツハイマー病という認識でいたが、それは正しくなかった。
「認知症」は状態の事を指す言葉であり、その状態を引き起こす原因は様々であって、その原因の内のひとつであり最も割合が高い病気が「アルツハイマー病」…というように理解。
病変の経過についての記述は専門的だが、キーワードは「アミロイドβ」。この物質が神経細胞の周りに溜まる事で神経細胞にダメージを与え、機能を損なってしまう。
ならば「アミロイドβ」を除去、又はそもそも発生させないように出来れば良いということだろう。
ざっくりだが。
予防策としては、ありきたりながら適度な運動と摂生。
タイトル通り希望を感ぜられる本だが、もう5年前時点の内容なので、もしかしたら現在は研究や理解がもっと進んでいるのかもしれない。
1刷
2021.12.29詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了
-
第1章 認知症とは何か
第2章 アルツハイマー病の症状と治療薬
第3章 アルツハイマー病の病変に迫る
第4章 アルツハイマー病の遺伝子
第5章 アルツハイマー病治療法開発への道のり
第6章 アルツハイマー病は治せる、予防できる
第7章 アルツハイマー病克服へ向け、今できること、必要なこと
著者:西道隆臣(1959-、宮崎県、薬学)