- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087208665
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『家族という病』の著者が、不甲斐ない若者にエールを送る! 様々な視点から「若者とは何か」を考察すると共に、我が子や部下が理解できないという親上司世代にも、目から鱗のアドバイスを贈る。
感想・レビュー・書評
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著者の主張は大半が納得できるもの、共感できるものであり、他の著作もどんどん読んでみたいと思った。文体のリズムが自分にあっていると感じた。
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全共闘世代、男女同権など程遠い時代に生き抜いてきたその矜持はさすがというほかない。きっと僕らが想像もできないようなご苦労を重ねられたのだろう。そうした強さと自信が言葉の端々からはっきりとうかがえる。
でも、そのかくあるべしという生き方は、もはや現代の若者のロールモデルとしては機能しなくなっているのだろう。仰っていることの部分、部分には膝を打つし、その生き方に敬意を表することにも何のためらいもないが、どうしても読んでいて違和感を覚えてしまう。
それは恐らく、厳しい時代とはいえ右肩上がりの経済成長を背景に日本社会を牽引してきた世代と、高度経済成長期を経てバブルが崩壊し、人口減少というどうしようもない社会背景の中で、成熟社会と言えば聞こえはいいかもしれないが、停滞社会、いや後退社会を生き延びることを命題とされた現代世代との隔世の感に拠るものではないだろうか。
失ってはならないものと、新しく手に入れていかなければならないもの。その二つを見極めていくことが大切なのだろう。 -
のごとく歯に衣を着せぬいつもの下重節が展開される。自分で考え意思を持ち行動する…。要はいつもそこに収束し納得する部分もあるが,素直に「なるほど」と思えないのはあまりにも上から目線だからなのか?文中に「他から自分がどう見られているかわからない」という「彼」の話を反面教師として紹介しているのだが。