- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087208955
感想・レビュー・書評
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トラベルミステリー作家として著名な西村京太郎氏が、初めて書き下ろした自伝的ノンフィクション作品です。
戦中・戦後を生きた来られた筆者の貴重な証言や生活実態等がたくさん紹介されており、当時の空気が伝わってきました。当時の筆者の年齢では戦争はそこにあるものですが、しかしそんな中どう生きるかをリアルに考えていた話はなるほどと思わされました。
最後にどうしても書いておかなければならないこととして、日本人の対抗力(なぜ戦争に反対できないのか)について、以下の7点
1、国内戦と国際戦の違いがわからない
2、現代戦では、死ぬことより、生きることが重要なのに、日本人は、死に酔ってしまう
3、戦争は、始めたら一刻も早く止めるべきなのに、日本人は、だらだらと続けていく
4.日本人は、権力に弱く、戦争を叫ぶ権力者の声に従ってしまう
5、頭の中で反対でも、沈黙を守り賛成しなかったからいいと、自分を納得させてしまう
6、日本人の場合、社会の前に世間があって、その世間に対して、社会的行動を取れない
7、日本人が、一番恐れるのは、「臆病者」とか「卑怯者」といわれることである。だから、「臆病者」「卑怯者」といわれるのを恐れて、戦争に賛成した。
をあげて、「よく言えば日本人は平和に向いている」と書かれていました。示唆的なまとめと表現だと感じました。
「戦争はいけない」、改めて考えさせられた一冊です。
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こんなザマだから負けたのだろうし、このザマを70年も引きずっているからこそ、やっぱりまだダメなのだろう。お上の言う通りになんかしないで、自分で物を考え自分で調べ自分で手の届くところから行動しないと。世の中を変えられるのはお上じゃない、末端の人間一人一人の力だよ。
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昔高校生や大学生のころ大好きだった西村京太郎氏の
体験談。
ところどころに、彼の推理小説のなかにも
ここにかかれてある内容が反映されていることが
あったような気がします。
『日本人は戦争に向いていない』という章は
なかなか読むべき内容が多くかかれてあると思います。
今の国粋主義や、愛国者と呼ばれる人々に読んで
ほしいと思います。 -
西村京太郎作品は1冊も読んだ事がないので
このベストセラー作家の過去は知らなかった。
流石ベストセラー作家、読みやすかったが
自伝として面白かったのは第一章と二章の一部かな。