推す力 人生をかけたアイドル論 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087212891

作品紹介・あらすじ

なぜ私たちは「推す」のか? 秘蔵エピソード満載のアイドル人生論!篠山紀信さん(写真家)推薦!アイドルを論じ続けて40年超。「推す」という生き方を貫き、時代とそのアイコンを見つめてきた稀代の評論家が〈アイドル×ニッポン〉の半世紀を描き出す。彼女たちはどこからやってきたのか? あのブームは何だったのか? 推しの未来はどうなるのか?芸能界のキーパーソン、とっておきのディープな会話、いま初めて明かされる真相――そのエピソードのどれもが悶絶級の懐かしさと新鮮な発見に満ちている。戦後日本を彩った光と闇の文化史とともに、“虚構”の正体が浮かびあがるアイドル批評の決定版!【目次】まえがき――「推す力」を生きて序章 それは南沙織から始まった第一章 1970年代のアイドル体験 note 天皇陛下のアイドル論第二章 山口百恵から松田聖子へ――1980年の女王位継承第三章 小泉今日子と中森明菜――1982年組の二つの星 note 後藤久美子と宮沢りえ第四章 〈チャイドル〉ブーム始末記第五章 さらば、沖縄の光 note 加護亜依は勝新太郎である第六章 『時をかける少女』の40年第七章 竹内結子の肖像 note アイドルの未来第八章 2010年代のアイドル復活第九章 あいみょんと「下降する時代」 note 平手友梨奈とは何だったのか?終章 アイドルを「推す」ということ【著者プロフィール】中森明夫(なかもり・あきお)作家/アイドル評論家。三重県生まれ。さまざまなメディアに執筆、出演。「おたく」という語の生みの親。 『アイドルにっぽん』『東京トンガリキッズ』『午前32時の能年玲奈』『寂しさの力』『アイドルになりたい!』『青い秋』『TRY48』など著書多数。小説『アナーキー・イン・ザ・JP』が三島由紀夫賞候補となる。

感想・レビュー・書評

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  • 高橋源一郎の飛ぶ教室に何度か出演されていて・・・
    全編、一気に時代を駆け抜けた感があった。

    時代が近づくにつれて、ついていけない分岐点を知るところとなったが(笑)
    同年代のおじさん、おばさんは楽しく読める!
    ただ、男性アイドルが出てこないところ、著者(男性)視点から書かれた女性アイドル論である。


    「推し」については、未知でもあり羨ましくもある。

  • アイドル一筋、アイドルの追っかけが仕事に・・・。アイドルを論じ続けて40年、「違いのわかる、ゴールドブレンド」のごとく、時代時代でアイドルは存在。まさに、1970年代から次々に登場。その名前だけでも列挙しますが。まさに走馬灯のごとく蘇る。
    【1970年代】・南沙織・麻丘めぐみ・浅田美代子・森昌子・桜田淳子・山口百恵・原田美枝子・ピンクレディー、木ノ内みどり・山東ルシア・松田聖子・
    薬師丸ひろ子・原田知世・
    【1982年組】・中森明菜・小泉今日子・早見優・堀ちえみ・石川秀美・三田寛子・松本伊代
    【1986年】・後藤久美子・宮沢りえ
    【チャイドル】・栗山千明・吉野紗香・
    【1995年】(沖縄の少女たち)・新垣仁絵・上原多香子・今井絵里子・島袋寛子・安室奈美恵・
    【1990年代後半】竹内結子・上戸彩・広末涼子・田中麗奈・長澤まさみ・沢尻エリカ・宮崎あおい・蒼井優・井上真真・堀北真希・上野樹里・石原さとみ・綾瀬はるか・
    【チャイドル】(二コラ育ち)・栗山千明・新垣結衣・二階堂ふみ・能年玲奈・川口春奈・池田エライザ・藤田二コル
    【2010年以降】・上白石萌歌・上白萌音・浜辺美波・・・

    皆さん、上手にアイドルから女優に変身、存在価値をしっかりと高めて、芸能界でご自分の立ち位置を作っておられる。

  • アイドル評論家として長年活躍してきた著者が自身のアイドル推し体験に沿って時代を彩ったアイドルたちを独自の観点で評論。数々のアイドルたちの取材を通して体験したエピソードを交え、日本特有のアイドル文化を総括。特に思い入れの強いアイドルにはメッセージそのものも強い。意外とこのジャンルをバランス良く評論できる評論家がいないので貴重でもある。

  •  いつも利用している図書館の新着本の棚で目についたので手に取ってみました。
     著者の中森明夫さんは、コラムニストでアイドル評論家。私と同年代ということもあり、登場しているアイドルのみなさんは私も馴染みの方々だろうと期待して読み始めました。
     予想どおり数々の興味深いエピソードの紹介がありました。1980年代のアイドル全盛時代の話題には十分ついて行けたのですが、2000年代、2010年代と時を経るにつれてやはり無理でしたね。脱落です。

  • 著者と同世代として、本作の前半は同じ経験をしていると感じて共感を持って読んだ。ただ、2000年台のアイドルは自分とはシンクロしなかったと思う。ただ、原田知世のインタビューの場面、原田知世の発した一言にうるっときた。

  • 面白くて一気読み。
    副題に「アイドル論」とあるが、論というより、各時代のアイドルをフィルターにした自叙伝に近い。

    1970年代の南沙織から、平手友梨奈やあいみょんら令和のアイドルまで――半世紀余にわたる日本のアイドル史が、すべて著者自らの経験に裏打ちされて綴られている。

    もちろん、アイドル史として読むことも、著者のアイドル論のエッセンスをちりばめた書として読むこともできる。

    それでも、これは何よりもまず、“アイドルを愛してやまない一人の男の、個人的で切実なメモワール”なのだ。

    アイドル史の要所要所に関わりを持った人ならではの、驚くべき秘話も随所で明かされている。

    つい先日亡くなった写真界の巨匠・篠山紀信は、本書の副主人公といってもよいほどの重みで登場する。『SPA!』の連載「ニュースな女たち」などで、著者と協働した相手として。

    また、1章を割いて切々と綴られる竹内結子の思い出(著者は彼女を無名時代に見いだし、最初の取材者となった)は、涙なしには読めない。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569752

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著者プロフィール

1960年生まれ。作家・アイドル評論家。著書に、『アナーキー・イン・ザ・JP』(新潮社)、『学校で愛するということ』(角川書店)、『アイドルにっぽん』(新潮社)など。

「2013年 『午前32時の能年玲奈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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