本日のメニューは。 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 149
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087440416

感想・レビュー・書評

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  • 5つの食に関するお話に出て来る登場人物が、少しずつつながっていて面白い。
    どのお話も、料理に対しての愛情がぎゅっと詰まっていて、読んでいて幸せな気持ちになるし、読んでいるとお腹が空きます。
    出会えて良かった作品です。

  • 最近増えている気がする料理小説、やっぱり好きだなと思った。
    美味しいものと人の幸せは、密接に繋がっているんだと改めて感じさせられる短編5作だった。
    特に好きだったのは「四分間出前大作戦」。
    兄弟が可愛くて、そして切なくて。こんな出来事があったら、大人になってもずっと心に残り続けるだろうなと思った。

  • ランキングにあった「できたてごはんを君に。」に惹かれたのだが、先に出た兄弟本ということで、こちらを買ってみた。
    中華そば、おむすび、大衆食堂の定食、洋食店のドミグラスソース、キッチンカーのロコモコ丼。食に絡めた人情劇が5つ。

    全体的にはやや微妙。
    ちょっと良かったのは「おむすび狂詩曲」。私も配偶者には「美味しかったよ」と言うようにしよう。
    それでもひかりの母親のお弁当はちょっと極端に過ぎるな。
    他の話も妙に拘りが強い設定や登場人物が多くて、あまり話に入っていけなかった。

  • ☆4.5

    読む順番が前後してしまい、先に「できたてごはんを君に。」を読んでしまっていたのですが、兄弟本ということもあり登場人物が繋がっていて、とっても楽しく読ませて頂きました。
    やっぱり池田さん、大好きです!!(推しになりそう…)

    5つの連作短編集となっており、どのお話も良かったのですが、中でも「おむすび狂詩曲」がとても印象に残りました。
    思わずお腹が鳴ってしまいそうな美味しそうなお料理をはじめ、人と人との繋がりや温かさがたくさん詰まった素敵な作品です❁⃘*.゚

  • ごちそうさまでした!!
    食欲の秋にぴったりな作品。とりあえずお腹がすきます。
    おいしいご飯にまつわる話がたくさん出てくる。とても読みやすかった。
    食べることは私たちの生活に欠かせないことだけど、やっぱりおいしいものって良いなぁ。
    どんな料理にも手間と時間がかがるけど、そこには作り手の愛がある。誰かが作ってくれたならきちんと感謝の気持ちを伝えなくてはいけない。
    食べるのは当たり前のことかもしれないけど、そこには人の数だけ、食事の数だけエピソードがある。

    おむすびの話が心に残っている。「おむすび」って聞くだけでもうおいしい。
    読み終わってラーメンも食べた。
    あぁ、ロコモコも食べなければ。

  • 五つ(だったかな?)の短編集。どれも読みごたえがあって、お腹がなる。おにぎりの話が特によくて、おにぎりを買いにいった。結構遠かったけど、滋賀県の田舎の元気屋のくりまるおにぎりを買いにいった。本のイメージにぴったりだった。
    おいしい!


  • これ良かったなぁ〜\♡/"
    5話の短編集。
    どの話もラーメン屋だったり洋食屋だったり、町の飲食店が絡んだ人間ドラマ‎でした。 
    ゆる〜く繋がりのあるところも良かった!

    1話目はほんまかいなな設定に若干笑ったけど、いいお話だったな〜
    個人的には2話目のマズメシを作る母と娘のお話と、3話目のどのお客さんもお腹いっぱいで帰してあげたい食堂のおっちゃんのお話が大好きでした♪♪
    そしてえらくあっさりだったなぁ〜な4話目からの、こう来たか〜の5話目も良かった!
    どのお話も登場人物たちのその後を想像して楽しく幸せな気分になれる1冊でした。

  • あ〜お腹いっぱい。特に満腹食堂にはまいった。読んでるだけなのに胸焼けしてきたよ。でも食堂の大将の想いにホロリとした。連作短編集で前の主人公がその後どうなったかチラッと登場するのも良かった。ビーフシチュー食べてみたい。

  • 5つの料理屋さんと、そのお店を取り巻く人間ドラマから成る短編集。
    ラーメン店だったり食堂だったりおむすび屋さんだったりと、全く違うそれぞれのお店に、人の人生と同じように、始まりから終わりまで1つ1つのドラマがあり、すべて味わい深くて面白かったです。
    食は人を幸せにするものだと、改めて有り難みを感じました。
    また、それらの5つのお店で、人の繋がりがあったところがまた面白かったです。

  • 本書の続編である『できたてごはんを君に』を先に読んでいたので、そこで登場しているキャラクターたちが、少し前の時系列で語られるお話ばかりで面白かった。
    飲食店を営む料理人たちのプライドと、料理への期待を抱くお客さんとの間の絆が美しい。
    料理人が情熱をかけて作った料理を、いろんな想いを感じながら食べる、あるいは大切な人に届けるお客さん。単なる需要と供給の関係にとどまらない、幸せを分かち合い、願いを共有する尊い行為だなぁと感動した。

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著者プロフィール

1979年生まれ。宮城県出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に『本日のメニューは。』『怪盗インビジブル』『ストロング・スタイル』『ヒーローの選択』など。

「2020年 『KILLTASK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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