暗夜鬼譚 紫花玉響 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087440461

作品紹介・あらすじ

「運命の出会い」を求め、夜の平安京をお忍びで歩くのが帝の息抜き。病気の上司にかわり、今夜は夏樹がお供を務めた。見事な藤の花が咲く家で人違いの招きを受けた帝は、夏樹の制止も聞かずに応じてしまう。そこで出逢ったのが藤香姫だった。翌日、その家は藤の木もろとも消えてしまい、夏樹は藤香を捜して都中をさまよう羽目に…。そして、春の柔らかな朧月の下、ひとりでに動き回る牛車を目撃。その直後、一条にも負けない美少年・馨が夜盗に襲われているのを助けるが―。
見事な藤の花が咲く家で帝が出会った美貌の姫君の正体とはー―。
美しくも哀しい、平安怪異譚シリーズ第5弾。

【著者略歴】
瀬川 貴次(セガワ タカツグ)
1964年生まれ。91年にスーパーファンタジー文庫よりデビュー。陰陽師もの、オカルトものを得意とし、『聖霊狩り』シリーズ、『闇に歌えば』シリーズなどコバルト文庫に著書多数。他に『怪奇編集部「トワイライト」』シリーズ (集英社オレンジ文庫)。また、瀬川ことび名義で角川ホラー文庫、トクマノベルスでも活躍。他社近刊に『化け芭蕉』(角川ホラー文庫)、「百鬼一歌」シリーズ(講談社タイガ)。

感想・レビュー・書評

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  • お忍びやら替え玉やら実に面倒な主上だなと思ったけれど最後に役に立ったのでプラマイゼロか。美少年と思っていたのが美少女だとはよくあることだけれど、まさかの斎院。伏線がちゃんと回収されていた。八咫は役立つし体を温めあうとかフラグを立てていったのでまた出てきてほしい馨。藤花が薬子本人かと思いきや、娘の方だったとは…まあ娘の方が確かに立場はないもんな…。

  • 破天荒な主上の側迷惑な行動から始まるお話。
    今回の夏樹は最初から最後まで振り回されてる。一条も余波を…前回慌てふためいた一条は、今回は怒りまくりで、彼らしい。人間っぽさが出てきていて、だんだん良くなっていく。
    深雪が、案外主上の覚えがめでたいようで。女御様の一女房でしかない割に覚えられてるねー目立ってるよね、今までも(自ら率先して)巻き込まれてきたからねー

    今回のメインになった怨霊の彼女、確かに影が薄い。どんな泥沼だよ?!って愛憎劇の中にあった人なのにね。なにも残っていないね。

  • 帝にぶん回される夏樹、君は毎度毎度巻き込まれるのが多いね!
    帝、夜叉姫で懲りんかったんか、あんた。
    藤香の正体がまさかの薬子じゃなく、娘の方だったとは。
    成仏したあとのやりとり見なくて良かったね。

  • 藤香の身の上は可哀想過ぎる。深雪はかなり主上の手綱を上手く取れそうな気配。もしかして頭の中将よりも上手いかも。

  • 面白かったー。
    なんとまあ主上の勝手なことか笑
    振り回される夏樹や頭の中将は大変。でも藤香に対する最後の主上はカッコよかった。
    あおえも健在で相変わらず良いキャラだ。
    もっとあおえが活躍してほしいなぁ。

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著者プロフィール

1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー。
「ばけもの好む中将」、「暗夜鬼譚」シリーズ(ともに集英社文庫)、『怪奇編集部「トワイライト」』(集英社オレンジ文庫)など著作多数。

「2019年 『百鬼一歌 菊と怨霊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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