本日はどうされました? (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.39
  • (15)
  • (54)
  • (69)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 656
感想 : 63
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087441475

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • インタビューを繰り返しながら真相に迫る。どの会話もいろんな種類の違和感というか引っかかるところがあり、やっぱり主観なんてそれぞれで、そして大きな展開もあり。真相に気付けるヒントも親切に配置されてるし読みやすく面白かった。

  • まあ推理小説。病院での患者の連続死亡事件を雑誌記者が追うという体で、看護婦などにインタビューしていくという内容で、各人のインタビュー記事を読みながら、だれが犯人か読者が考えるという形式。なので、インタビュー内容自体は大して面白くもなく、推理に興味がないので読みすすめるのがやや苦痛だった。

  • 途中から違和感を感じたものの見事にやられました。

  • カトゲン作品を読むのは3作目だけど、読むたびに違う印象を与えてくれる作家さん。今回は、まるで湊かなえ作品を読んでいるかのようなイヤミスの様相。
    ある病院で起こった入院患者の連続死。これがある看護師の仕業だという噂が囁かれる。噂はほんとうなのか?悪魔のような看護師の正体を探るべく、関係者にインタビューをしていく記者。10人の女性たちの証言だけで構成される物語は、終始緊張感に包まれている。次第に明らかになる真実。果たして悪魔の正体は‥‥

    人の心の醜さ、嫌らしさを描き、人間関係の残酷さをこれでもかと見せながら、興味を逸らさない筆力はさすが。多数派が必ずしも正義ではないこと。いじめる側に回る人間の言い分、切り捨てられる側の思い。スピード重視、声の大きな者が優位に立つ社会、そんな世の中の風潮にささやかな疑問を投げかけるとともに、弾かれる側への優しさに溢れた作品でした。

  • 真実を見つけてやる!という、気持ちで読んでいても結局、騙されてしまう…。
    書き方で先入観を植え付けられて読んでしまうため、本当にすごいなとこの手の本を読んで感心させられる。

    内容としては、
    隠れた悪魔の存在に気づける人と、気づけない人。
    世の中でもきっと悪魔はいて、多くの人が悩まされてるんだろうなと思った。

  • ひたすら愚痴を聞かされている感じ。そういう取材ということなのかもしれないけど、読んでいて気分はよくなかった。

全63件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

神奈川県生まれ、東京育ち。日本大学芸術学部文芸学科中退。日本推理作家協会会員。2009年、『山姫抄』(講談社)で第4回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。『泣きながら、呼んだ人』(小学館)が盛岡のさわや書店が主催する「さわベス」1位を獲得。2011年に刊行した『嫁の遺言』(講談社)が多くの書店員の熱い支持を受けベストセラーに。その他に『蛇の道行』(講談社)、『四月一日亭ものがたり』(ポプラ社)、『ひかげ旅館へいらっしゃい』(早川書房)、『ごめん。』(集英社)など。昨年刊行した『カスタード』(実業之日本社)は奇跡と癒しの物語として多くの読者を勇気づけ、本作はその続編にあたる。不器用だけど温かな人情あふれる物語には、幅広い世代にファンが多い。

「2022年 『ロータス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤元の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×