- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087441475
感想・レビュー・書評
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インタビューを繰り返しながら真相に迫る。どの会話もいろんな種類の違和感というか引っかかるところがあり、やっぱり主観なんてそれぞれで、そして大きな展開もあり。真相に気付けるヒントも親切に配置されてるし読みやすく面白かった。
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まあ推理小説。病院での患者の連続死亡事件を雑誌記者が追うという体で、看護婦などにインタビューしていくという内容で、各人のインタビュー記事を読みながら、だれが犯人か読者が考えるという形式。なので、インタビュー内容自体は大して面白くもなく、推理に興味がないので読みすすめるのがやや苦痛だった。
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途中から違和感を感じたものの見事にやられました。
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カトゲン作品を読むのは3作目だけど、読むたびに違う印象を与えてくれる作家さん。今回は、まるで湊かなえ作品を読んでいるかのようなイヤミスの様相。
ある病院で起こった入院患者の連続死。これがある看護師の仕業だという噂が囁かれる。噂はほんとうなのか?悪魔のような看護師の正体を探るべく、関係者にインタビューをしていく記者。10人の女性たちの証言だけで構成される物語は、終始緊張感に包まれている。次第に明らかになる真実。果たして悪魔の正体は‥‥
人の心の醜さ、嫌らしさを描き、人間関係の残酷さをこれでもかと見せながら、興味を逸らさない筆力はさすが。多数派が必ずしも正義ではないこと。いじめる側に回る人間の言い分、切り捨てられる側の思い。スピード重視、声の大きな者が優位に立つ社会、そんな世の中の風潮にささやかな疑問を投げかけるとともに、弾かれる側への優しさに溢れた作品でした。
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ひたすら愚痴を聞かされている感じ。そういう取材ということなのかもしれないけど、読んでいて気分はよくなかった。