金木犀とメテオラ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087443516

感想・レビュー・書評

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  • うーん…。
    宮田と奥沢の二人があまりにも大人なのか、周りの同級生たちが幼すぎるのか、周囲を含めたやりとりには読んでいて少しイライラしてしまった…
    馨の印象が大分変わったので、彼女視点の話も読んでみたかったな

  • 中高一貫女子校の中身。こんな感じだったなあと思い出して、懐かしくなった。
    宮田や奥沢のように、目に見えるほどの良いライバルで常に競っていたような子はいなかったが平和ボケした教室の雰囲気はまったく同じだった。宮田はプライドが高すぎるが故に、自身を苦しめ母親の呪縛から解かれないのだと思った。最後はいい感じに終わっていたが、結局奥田のお母さんは再婚したのか、奨学金はどうなったのか書かれていなくてあやふやだった。そこが1番気になったのに。

  • 一見幸せそうに見える人にも悩みがあるってあたりまえの事なの忘れがちだよね。皆それぞれ何かに苦しめられて生きている。
    登場人物達の抱えている苦しみは何も解決されていないけどその方がリアルなのかもしれない。でもやっぱり小説の中でぐらい幸せになって欲しいから続編希望。

  • 年明けに素敵な小説を読むことが出来た。
    宮田と奥沢、学年のツートップの目線で話が続いていく。青春小説ではあるのだけど、この2人が最後まで仲良くはならないし、この先も仲良くなることはないのだろう。主人公が2人いて、お互いほぼ会話もない。少し異様な状況だが、ずっと存在は意識していて、でも深い関わりは無い人というのは結構いる。そして、そんな人の言葉ほどきっかけを与えてくれるし、忘れられない。
    相手の弱さを見て、自分の状況を受け入れていけるようになるのは見方によっては薄暗い感情が湧きそうだけども、互いにとても前向きで気持ちが良い。
    みなみがなぜ宮田とつるんでいるのかがさっぱり分からなかったが、スピンオフまで読んで腑に落ちた。

  • 2人の17歳以降の話が見たくなってしまった。心のもやもやが解決しているように思えて、まだまだ解決してないと思う。続けほしい!!!

  • 最後が少し失速気味に感じたけれど、北海道の女子寮付き女子校の青春物語として面白かった。

  • 非常に読みやすい文章で面白かった。奥沢の家庭事情のところは読むのが辛かった。みなみが可愛い。宮田はすごい。

  • 宮田佳乃は全国で入賞するピアノの持ち主で、成績も優秀な東京出身だか父親と折り合いが悪く北海道に新設された築山学園の寮に入る事に。そこには奥沢叶がいた。彼女は容姿端麗で人当たりが良く頭も良い。そんな悩みの無さそうな2人だが、そんな事はない。奥沢は宮田にコンプレックスを感じていた。お金持ちの優等生だから。しかし宮田もまた亡くなっている母親からの呪縛に苦しんでいた。若さゆえなのか、でもいつかこの学校に入って良かったと思える日が来ると思いました。


  • 『絶対大丈夫。人が思うよりもずっと、この世界で奇跡は起きるから。』

  • 読んでいて凄く苦しくなる作品でした。
    それは決して悪い意味ではなく、目を向けなければならないという意味で、そうなるほどに感情移入させられます。
    叶ちゃんも、佳乃ちゃんも、みなみちゃんも、みんなそれぞれ何かを抱えている。
    抱えている苦しみに大小なんかなくて、その人はその人なりに戦っているのだと感じさせられました。
    最後の終わり方も良かったです。別に全てが解決する訳では無いし、叶ちゃんと佳乃ちゃんが仲良くなる訳でもない。
    それでも、お互い抱えていることがあるのだと分かっただけで凄く大きな進歩に感じました。

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