星月夜 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087445589

作品紹介・あらすじ

ここでなら、自由になれると思った――。異国の地・日本で出会った、二人の女性の物語。日本語教師として東京の大学で働く台湾人の柳凝月(りゅうぎょうげつ)と、新疆ウイグル自治区出身の留学生・玉麗吐孜(ユルトゥズ)。恋人同士の彼女たちだが、柳がともに日本で暮らす未来を思い描く一方で、玉麗吐孜の心は揺れ動いていた。家族、政治、セクシュアリティー。共通の言語を持ち、幾夜も語り合ったはずなのに、柳は彼女が背負うものの重さを知らずにいたことに気がつき……。新日本語文学の旗手が描く、静かな祈りの物語。【著者略歴】李琴峰(り・ことみ)1989年台湾生まれ。作家、翻訳家。2017年『独り舞』で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。21年『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞を、『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞。他の著書に『透明な膜を隔てながら』『生を祝う』『観音様の環』など。

感想・レビュー・書評

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  • 自分自身の無知無学や視野狭窄を知ることができるだけでも李琴峰作品は価値がある。

  • 国籍を付与し差別を否定しつつも戸籍上は内地と外地とを区別し、ウルグイ差別の事実を覆い隠す共産党のやり方には悪意しか感じない。

    Intersexionality
    相互理解の限界
    不完全性の肯定

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著者プロフィール

1989年生まれ。中国語を第一言語としながら、15歳より日本語を学習。また、その頃から中国語で小説創作を試みる。2013年、台湾大学卒業後に来日。15年に早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程を修了。17年、「独舞」にて第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー(『独り舞』と改題し18年に刊行)。20年に刊行した『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨新人賞(文学部門)を受賞。21年、「彼岸花が咲く島」で第165回芥川賞を受賞。その他の作品に『五つ数えれば三日月が』『星月夜』『生を祝う』などがある。

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