REVERSE リバース (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1635
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450682

感想・レビュー・書評

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  • いろんな人との出会いがとても素敵に感じられた。男女を越えた人と人との触れ合いが大事に書かれていて、素敵でした。

  • ジャケ買いという言葉がある。本を選ぶときに表紙は大切だ。まずは最初に目に付く部分だから当然だ。ただ、中身(本の内容)とはかけ離れた場合が多いように思う。でも目の前のこの本を手に取ってみようという気を起こさせるのは表紙だ。
    そして次に裏表紙のあらすじに目をやる。読者を惹き付けるためのあらすじ。いや本を開いて読者になってもらうためのあらすじ。このあらすじを参考にしてこの本を購入するかどうか判断する事になる場合がほとんど。
    しかしこのあらすじもまた結構くせ者だと思う。往々にして中身を表現し切れてはいない。まあ当然の事ではある。数百ページにわたる内容をほんの百字程度で伝えられる訳がない。
    今回選んだ本も同様だった。あらすじはあくまでもきっかけにすぎない。とても素敵な恋の物語だった。
    文字だけの集まりである小説。読み手がそれを受け取り自分で世界を作っていく。これが読書の楽しみだ。映像では味わえない自分だけの世界を作れる楽しみだ。
    さて、次はどれを読もうかな。

  • この物語は、男が女を演じながら男を好きになり、女が男を演じながら女を好きになる。ただその好きは性別を超えた好きでもあり、とても性別を意識した好きという感情でもある。人生で魂が共感できる相手には2人3人くらいしか出会えないという言葉が刺ささった。

  • 初めてジャケ買いした本。石田衣良は『4TEEN』『逝年』など有名著書が沢山あるけど、この著者の初めて読んだのがこの本。読み手も幸せになれるような恋愛小説を読みたくて手に取ったけど、恋愛小説と一概に言えるようなものではなく、アイデンティティとは何かを問うとても深いお話だった。恋愛小説だと思って読まない方がいいかもしれない。

  • ネットで出会い、メールだけで親しくなった男女
    実は互いに性別を偽っていたが、仕事や恋愛について素直に語れる関係に
    やがてオフラインミーティングすることになり、、

    恋愛ってこの星の上にいる無数の相手の中から、
    魂の双子を探し出すようなものだと

    ただの男やただの女なんて、狭すぎる。。

    念のため、本作は同性愛とは無関係ですw
    デザイナーや俳優でその手のキャストは登場してますがwww

  • 石田衣良さんの小説で何度も読んでいる好きな本の一つ。
    男・女ではなく人として好き、男・女に囚われない素敵な出会いだといつも思わせる。
    自分が良い気分の時も悲しい気分の時もさらっと読めるので好き。

  • ナツイチに入っていてずっと読みたかった作品。表紙がとてもオシャレ。2人の視点が入れ替わる時の章区切りマークでカラオケを思い出した。

    ドラマを観ているようで、次の展開が気になって楽しい気分で読んだ。でも、キリコの会社の同僚と、妹の友達は、ちゃんと中身を見てキリコを好きになったんじゃないかなぁ。むしろアキヒトの方が実際に会った時に「オタクっぽい男性」と容姿で判断してるし。

    コーヒーがよく出てくるのだが、コーヒーの種類の話でフラペチーノが出てきて、それはコーヒーではないのでは?と途中でツッコんでしまった。

  • 設定も面白いし、双方の視点から観れるから楽しかった
    お互いどうやってネタバレしちゃうんだろうと思って続きがすごく気になったし、結末もよかった
    コンカツも読んだけど、石田衣良が書く女性はシゴデキでかっこいいなておもった
    でもどっちの会社も出社時間についてゆるすぎん?そんな遅くまで残業するなら朝もはよいけよ、昼に酒飲んだりカフェでゆっくりしたりするなよ、と思った笑 2000年代はそんな感じだったのかな…
    比呂みたいな女は一番嫌いだけどマッキーは後輩に欲しいなぁ

  • 性差とリアと非リアなど枠に囚われない感性を揺さぶられる感じ。今読んでも設定はギリ古くないかも。

  • お互いが男女逆になってネットの中で出会い、惹かれるという設定が面白い。ネットで出会う事が増えた世の中だから、無さそうでありそうなリアルな感じがある。顔も名前も知らないから何でも話せるって事あるもんなぁ。人を中身で好きになるってこういう事なんだろうな。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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