猫怪々 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 404
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452532

作品紹介・あらすじ

路地裏でうずくまる仔猫を見捨てられず、飼うことにした著者。猫は病気を抱えており、さらに怪異現象までついてきて……。猫好き作家の怪しくも愛しい日々を描く、体当たり育猫日記。(解説/浅生ハルミン)

感想・レビュー・書評

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  • ただの猫エッセイかと思いきや…しっかりオカルトしてました。加門七海さんらしい世界観でとても面白かったです。

  • 読みやすい。
    ただ、ちょっとでもホラーが苦手な人は避けた方がいいのかな?

  • 猫も動物のお化けの話も好きなのでとても面白かった。加門さんの猫馬鹿ぶりに共感しかなく、笑いながら読んだ。

  • 猫怪談恐ろしいかなとおもいきや猫可愛いし、怖い部分もあるしなんとも不思議な感じのお話で面白かった!
    やはり加門七海さん面白い作品ですね!

  • 猫との出会いで身の回りにいろいろな現象が・・・読み進んで行きながらワクワクドキドキ!久しぶりに夢中になってアッという間に完読しました。
    もっともっと続きが気になる気になる。小学生の頃に初めてSF小説との出会いで感じたワクワク感、ドキドキ感。猫飼っている身としては「あるあるー」ってニヤニヤ笑ってしまいました。
    凄く楽しく読めた一冊でした!

  •  この世に猫がいる限り、この世は不思議に満ちている。
    (P.221)

  • オカルトが受け入れられるか心配だったけど、まあ何とか大丈夫でした。
    私とは別の世界が見えている人なんだろうけど、猫に対する愛情には同意しかなかった。本当に、猫って神秘的で尊くって、愛らしさの極みみたいな生き物なんですよね。

  • ナツイチ限定装丁に惹かれて。
    エッセイととるか、創作ととるかで読後感が違う。オカルティックな要素が多く、猫に纏わる不思議な体験記と猫の闘病成長記がまじっているのでどちらの分野においても、やや内容に物足りなさを感じる。取り留めのないエッセイとしてなら面白いがオカルティックすぎるし、創作としてはカタルシスに欠けるといったところ。作者は注意深く「あくまでも自分はそうおもうので」とオカルティックな分野について書き添えてくれているのは親切だった。そのような解釈もあるのだな、とおもえる。
    いずれにしろ、ののちゃんが元気に暮らしてくれるのを読み手として願ってやまない。

  • 猫好きのエッセイです。猫好きな人なら読んでて楽しいと思います。自分の愛猫も病気になったことがあるので、読んでて自分もこうだったな〜と思うことが、いくつかありました。最後まで読んで、とても良かったです。

  • 人ならざるモノが「見えて」しまう怪談作家がある日病気の子猫を拾う。家に猫がやってきたその日の夜から作家の身に怪異が襲う・・・。

    と、書くとホラー小説みたいですが、中身は猫バカエッセイ。
    加門さんの愛猫ののちゃんに対する愛情がいっぱい。

    そりゃあ、黒い飛蝗の影を焼き殺したり、動物霊が部屋中を駆け回っていたり、ののちゃんの体から四つ葉のクローバーのようなモノが生えてきたりもしちゃいますが。

    “たかが猫”にこれほどにまでも真剣になることを自分でも「他人には滑稽にみえるかもしれない」と自覚しつつも、ののちゃんのために全力投球する加門さんは素敵です。

    浅生ハルミンさんの解説もいい。

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著者プロフィール

加門七海
<プロフィール>
東京都生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。伝奇小説・ホラー小説を執筆するかたわら、オカルト・風水・民俗学などへの造詣を生かしたノンフィクションも発表。自身の心霊体験をもとにした怪談実話でも人気を博す。小説に『203号室』『祝山』など、ノンフィクション・エッセイに『大江戸魔方陣』『お咒い日和』『墨東地霊散歩』『加門七海の鬼神伝説』など、怪談実話に『怪談徒然草』『怪のはなし』など多数。

「2023年 『神を創った男 大江匡房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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