- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087454000
作品紹介・あらすじ
幼女誘拐事件が発生。被害者は大手化学企業社長の5歳の娘。犯人の要求は金銭ではなく、事件の公開報道であった。新米刑事の亜坂誠は、ベテラン刑事土橋と組んで捜査を始めるが…。(解説/大森 望)
感想・レビュー・書評
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新邦化学社長の娘が、誘拐された。
犯人の要求は、新邦化学による汚染事件の調査で……。
転職しようか迷っていたのが、相棒の土橋と捜査していくうちに、変わっていく亜坂。
自分で考え、手掛かりを見つけていけるようになるのが、すがすがしかった。
環境汚染をとりこんだ社会派小説であるとともに、警察官の成長小説でもある。
刑事で4歳児を育てるシングルファーザーは、ちょっと非現実的だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
亜坂と土橋のコンビがなかなか面白い。文章も読みやすいし、話の展開も良かった。
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タイトルが気になって買ってしまいました。浅暮さんが警察小説ってのもなんだか意外、と思ったのですが。案外とスタンダードで読みやすい作品。変な話(笑)ではありませんでした。でも五感とかそういう要素は浅暮さんっぽいかな。「塩が利いている」というべきかも。
一見ありがちな誘拐事件から始まる捜査。地味に見えながらも着実に手がかりを得て真相に迫る刑事たち。こういうの、やっぱりカッコいいですね。そして仕事と家庭とのバランスに悩む主人公の人間らしさもまた好感。
シリーズになりそうですね。この名コンビの活躍をまた近いうちに読めるのでしょうか。