ジムグリ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 49
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087456899

作品紹介・あらすじ

闇を抱える美人妻が失踪した! 妻が向かった先は凶暴な種族〈モグラ〉が住む地下帝国。男は妻を連れ戻すことを決意するが……。エログロ小説の鬼才が描く、ダーク・ファンタジー長編。(解説/関根勤)

感想・レビュー・書評

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  • 非常に好き。心に闇を抱えた主人公が、闇との相性がいい(意味不明)と言われジワジワと地下の世界に心を奪われていく様子と、住人の胡散臭さと地下世界の陰鬱なイメージとが相まって終始気持ち悪かった。ツチヘビとかシャーベとか妙にイメージしやすいモチーフでの飾り付けが見事。写実的な表現がうまいんだと思う。
    理解不能な部分も多く、博人のキャラのブレ具合は気になったけど、画の強さだけで楽しめた。初飴村行だったのでグロ要素の期待値の低さもあったと思う。

  • 正直なところ、まだストーリーの流れを理解できていない…。世界観はとても好き。粘膜シリーズに比べてエログロさがスッキリしすぎているのだけど、結局美佐と昌樹はどうなったのかとか、モグラの世界のこととかも理解できておらず…

  • 飴村行には珍しく、この作品に関してはエログロなし。日本に地底人がいたらという設定を限りなく現実に落とし込んでいっている印象で、世界観の作り込みが細かかった。ただ、世界観の謎はあまり解き明かされずに終わったので私には物足りなかったかも。その点、貴志祐介の新世界は秀逸だった。ストーリーのピークが分かりにくいので読み終わるまでに時間がかかってしまったため、星2の評価にしよう。

  • ちとジャンルに悩むところだけど、なんか小難しいこと言ってるから、SFってことにしよう。
    ただまぁ展開がどうなっていくか読みきれず、微妙にモヤモヤしてしまう。一体何の話だったんだっけ?だってタイムマシン的な話だとすると、最後の展開はSF的に色々問題なんじゃないの?いやまぁ最後のはこじつけだったとすると、でも大田原さんのエピソードとか、昔洞窟に行った話とか、そうだ、そこらへんの伏線を全くと言っていいほど回収してないよ!だからモヤモヤするんじゃないか。ホントにもう。減点ですよ。

  • 5分後の世界

  • 設定は相変わらず奇想天外で良かったのですが、それに拘りすぎて読者からしたらちょっとストーリが物足りなかった印象です、、
    しかし近日粘膜シリーズ最新刊がやってくるということでそちら位に期待を寄せております!

  • 大好きな飴村行さんのジムグリが文庫化!
    ということではりきって読みました。

    …という大きな期待がいけなかったのか、飴村さんのお話にしてはユーモラスでグロテスクな表現がおとなしく…とてつもなくおとなしく、あまり面白くなかったですね。
    主人公の博人が記憶喪失を伴う症状を長く持つことから、「あのキャラクターはどうなったの?」「あのエピソードの由来がわかる時が来るの?」ということが気になりつつお話がどんどん進んでいくので、落ち着かないというかわかりにくいというか。
    特に時系列がごっちゃになったことも理解しにくかった一因かと思われます。

    博人がその場その場でいい感じに取り繕ってる印象が強くて、あんまり好きになれないんだよなー。
    でも軍人たちは飴村さんならではの表現が多くて好き。
    もっとたくさんキャラクターを出して欲しかった。
    欲を言えば、欲望に忠実で愛嬌のある、これぞ飴村行!みたいなキャラクター。

    博人の奥さんと息子の伏線が回収できてないような…。
    大好きな作家さんゆえに辛口評価です。
    次回作に期待してます。特に粘膜シリーズ!

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著者プロフィール

飴村行 1969年、福島県生まれ。東京歯科大学中退。2008年『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。デビュー第2作『粘膜蜥蜴』で第63回日本推理作家協会賞を受賞。特異な作品世界で注目を集める。著書に『粘膜兄弟』『粘膜戦士』『路地裏のヒミコ』『粘膜黙示録』『ジムグリ』など。

「2018年 『粘膜探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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