- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087457728
作品紹介・あらすじ
あなたの英語がヘンなのは、まじめに勉強したから!? ベストセラー『日本人の英語』の著者が英語教科書の間違い・問題点を指摘し、リアルな英語を教える。英語を学ぶすべての人、必読!(解説/小栗左多里)
感想・レビュー・書評
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8冊目『日本人の英語はなぜ間違うのか?』(マーク・ピーターセン 著、2018年7月、集英社)
ネイティブスピーカーかつ日本の大学で教鞭を執る著者は、大学生の英語力の低さは中学校の英語教育にその原因があるのではないかと説く。
実際に中学教科書に掲載されている文章を引き合いに出しながら解説してくれるので、大変説得力がある上わかりやすい。現役の中学生に読んでほしい一冊。
〈いずれにしても、中学の数学や理科では高度な内容を教えるのに、なぜ英語の教科書の内容はこんなにも「幼稚」でないといけないのでしょうか?〉詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学生向けの英語の教科書や大学生の英作文を例に挙げながら、間違った用法を指摘している。読んでみるとおそろしいことに、中学校の英語の教科書っていただけない箇所がたくさんある。それが長じて、著者指摘するところの時制の認識の希薄だったり、仮定法が使えなかったり、soの不必要に多用してしまったりしてしまうんだなあ。
よく体系的に学ぶことが大切だなんて言われ方をするけど、学習指導要領という体系に沿うばかりにヘンな英語がはびこってしまうというわけ。何につけ体系的であることも良し悪しだなと思った。
著者の舌鋒が後半に進むにつれ激しくなっていく。もう英文として合っているか、こなれているかという以前に、日本の英語教育の揚げ足取りみたいになっている。ネイティブとして日本で英語を教えているとそのくらいストレスがたまるんでしょうね。