ダービーパラドックス (集英社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458145

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  • 島田明宏って、ナンバーとかnetkeibaのコラムのほうでお馴染みだが、作家なんだな。

    ある馬主の馬ばかりがレース中に故障することに不自然さを覚えた競馬記者・小林。
    その馬主の周辺を洗う内に、他にも疑惑が浮かんだり、命を脅かされそうになったり…。
    競馬サークルについては熟知している作者ゆえ、語られる背景に間違いはなく、そうした意味での安心感はあり。
    長く競馬をやっているが「ボーンシスト」とか「個体識別に使うマイクロチップ」のことなどあまり知らなかったこともあり。
    ただ、ミステリーとしての展開はなんか焦点がぼやけてまだるっこしく、読み終わってしまえば疑わしいと思わす小ネタを撒いてたばかりという感じも無きにしも非ず。

    競馬の話なので面白くスイスイと読めたけど、競馬ファンでない人が読んだらどうなんだろう(とは言え、手に取っている人の大半は競馬ファンだろうから、まあいいのか)。
    高橋源一郎の帯のフレーズはちょっと盛り過ぎだけど、解説の文章には相変わらず惹きつけられる。

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著者プロフィール

島田明宏(しまだ あきひろ)
1964(昭和39)年、北海道札幌市生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。在学中より放送作家、フリーライターとして執筆活動を始める。1990年夏から武豊騎手のアメリカ遠征に同行するようになり、『Number』『別冊宝島』『週刊文春』『週刊朝日』などで競馬関連の原稿を執筆。著書に『「武豊」の瞬間』『誰も書かなかった武豊 決断』『ディープインパクト 無敗の三冠馬の真実』『伝説の名ジョッ
キー 歴史をつくった天才たちの光と影』『ウオッカ物語 競馬史に残る美しき名牝』競馬ミステリー小説『ジョッキーズ・ハイ』ドラマ化作品『絆 走れ奇跡の子馬』など。2009年「下総御料牧場の春」で第26回さきがけ文学賞選奨、2012年『消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』で2011年度JRA 賞馬事文化賞を受賞。

「2020年 『ジョッキーズ 歴史をつくった名騎手たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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