救命センター部長ファイル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463071

作品紹介・あらすじ

下町の救命センター。不測の事故や予期せぬ発作で、瀕死の状態に陥った人間の、救命と社会復帰のため、24時間態勢で最善を尽くす医療現場である。生死の境目にある患者と、突然のことに戸惑う家族。まざまざと見せつけられる生身の人間の強さと弱さ、怒りと諦め、悲しさ…。患者の高齢化、人材の不足など様々な問題を抱える現場を知り尽くした医師が、死生観を問う。ヒューマン・ドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 手紙形式の5つの話が納められています。
    作者の見解がすべての作品にちりばめられています。
    すべての意見に全く同意ができるわけではありませんが、一つの意見としておもしろく読みました。
    いろいろな方に読んでもらい そのうえで皆さんがいろいろな考えを持ってもらえればいいなぁと思いました。
    どうやらシリーズででているようで、3冊ほど出版されているようなので、そちらも読んでみたいと思います。

  • 大好きなシリーズ
    養老先生の解説もいい

  • 著者の他作品と似てるようで、それぞれのケースに特色があり、医師の葛藤、本音を垣間見ることができた。高校生の時に読んでいたら医師を目指していただろう。

  • 手紙形式の語り口ではじまり、救命救急のリアルな現場が描かれていきます。

  • 部長さんになったからか、人間模様を大局的に見た感じになっている。救急救命という、世の多くの人にとっての非日常にあっては様々な思いが交錯するものだ。

  • 少し前に読んだ「救命センター当直日誌」の続編。合わせて以前に入手していた本。救命センターでのあれこれをエッセイ的に。でもそれが人の生死を見つめるものだから、軽い読み物のようで深い内容になっている。

  • 下町の病院の救命センターについてだったので手に取ってみた。なかなか仕事で関わらない領域なので、新鮮だった。ここらへんでは、MRなんて全く持って役に立たないだろうな。

  • 集英社文庫のナツイチ、2008夏の一冊に選ばれていました。
    集英社のWEBには、BOOKNAVI 書籍試し読みのサイトがあり、
    見出しの1ページ程度の本文が掲載されています。
    救急医療は、交通事故の死亡件数を減らすのに貢献しているとお聞きしています。
    そういう現場の雰囲気が分かる小説で、興味を持ちました。
    「搬送先が決まらずに救急車が事故現場で立ち往生してしまったり、あるいは収容先を求めて何軒もの病院を訪ねまわるという事態が頻発しました。その結果、助かるはずの生命が、みすみす失われていったのです。」
    死亡事故が1件でもあれば、毎日、マスメディアが騒ぎたれる分野がる一方、
    毎年何千人と死亡しているのに、問題点が掘り起こされない分野もある。
    マスメディアの報道姿勢にも疑問に思うが、麻痺している自分達の感性にも疑義があるかもしれない。
    救命医療センタはそういう日常とはかけ離れた厳しい現場なのかもしれない。

  • 本書は救命センターの医師が続ったヒューマンドキュメントである。自殺、児童虐待、インフォームド・コンセント、高齢者医療などについて、救命センターの視点から語られている。死生観について考えさせられる本である。

  • 救命センター部長ファイル

    救命救急センターの部長として、日々瀕死の患者さん達と向き合っているお医者さんの多分実話に基づく日誌の様な、日記のような、エッセイのような小説のような本。
    AEDって大事なんだな。

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