女のそろばん (集英社文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463903

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった。ドラマにありそう。女の算盤勘定ってものすごく冷静だと思うのよな。浩一すきだったな、死んでしまって悲しかった。

  • 大財閥の家族に巻き起こる愛憎の物語。
    小野寺財閥会長のただ一人の孫・浩一は、銀行頭取の娘と愛のない結婚をした直後、スチュワーデスの早苗と恋に落ちる。しかし、早苗には出生の秘密があった。
    愛を勝ち取るため、欲望のため、復讐のため女は「そろばん勘定」をする。早苗の母、会長の妻、嫁や秘書、それぞれの女の胸に秘めた思いとは。

    1979年の作品。男尊女卑、身勝手な男たちに翻弄される女たち。昔はこれが普通だったのだろう。
    登場人物が多く、誰が誰とどのように繋がっているのか、混乱した。

  • 読後ぐったり

  • 倉庫行き

  • 大財閥、小野寺コンツェルンの会長和正を中心とした、一族の絡まり合った愛憎とその果てを描く。
    発端は和正と妻の幸枝が目に入れても痛くないほど可愛がってきた、たった一人の孫浩一が、結婚直後にも関わらずスチュワーデスの早苗を見染め激しい恋に落ちたことだった。そこから、長年蓋をしてきた一族のおぞましい一面が徐々に露見し…。
    平岩氏のこの手の小説を読むときはいつもそうなのだが、一体誰が主人公(勝者)なのか、一向に分からない。読み進めるにつれてさらに混乱してくる。すべての登場人物に対して客観的だからか。これだけの男女を巧みに操縦できてしまうのはすごい。
    タイトル通り女たちの強かさが際立っているのはいいとして、男たち(まぁ浩一は除いても)のもう病気としかいいようがない性癖のおぞましさと言ったら…。とにかく展開が気になってあっという間にラストまで読んでしまったが、そこには意外な勝者がいて思わずうなった。

  • 思わず読んじゃった。
    結局一家の話やねんけどね。

  • 終わり方が絶妙。
    でも、いわゆる大金持ちの世界っていうのがいまいち理解できない。
    まあ庶民だからそれは仕方ないか。

  • 平岩さんの本を初めて読みました
    本屋で平積みされており、オレンジ色の表紙が気になって購入してみました。

    コンチェルン一家の親子とその男たちを取り巻く女性の関係が刻々と書かれています。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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