結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465587

感想・レビュー・書評

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  • 結婚生活の話題が酒の肴になり、そこで取り上げられる伴侶は自嘲気味な取り上げられ方もあって必ずしも美しい題材にはなり得ないから、結婚なんて人生の墓場、と思う事もあるだろう。自分の人生で大事にしたいと考えていた価値観が、結婚相手や子どもに合わせて変容せざるを得ない事もしばしば。夫婦二人なら楽勝で、子どもがいれば、会社人生まで変わらざるを得ない。そこに共通するのは「妥協」だ。だけれど、妥協無き人生に何か意味があるのだろうか。こだわりの死を貫くなど、直線的な生の浪費でしか無いから、くだらない。

    カリカチュアされた結婚墓場感が、こうした自嘲的な居酒屋トークを皮肉るように描かれ、作者に想像してごらん、と試されているよう。マウントを取りたい性と、セックスをコスパで考える無気力な性が、流されるように妥協に飲まれる展開。面白いかと言われりと、そうでもない。微妙、である。

  • 作者が高尚な人物として度々登場するのが気持ち悪くて、物語全体の印象に悪影響

  • 一人の男性の地獄とも言える結婚生活を描く。
    あとがきにあったが、確かに昔は女性の多くが「結婚は人生の墓場」と言ったものだったのだろう。
    それが今や男性の方が多く口にする?そうなのかもしれない。
    それは女性が強くなったからか?それとも男性が弱くなったからなのか?

    2015.10.4

  • 小早川の結婚は失敗例だ。セレブを気取る奥さんの壊れっぷりは、半端ない。病気なんじゃないだろうか。

  • *小早川正人。大手出版社勤務、年収1000万円以上、有名お嬢様学校に通う娘たち、素敵な我が家でレースを編む可憐な妻。だが、その実態は多額のローンに追われ、妻の難解な言動に振り回され、一時の気の休まる暇もない日々・・・シニカルで斬新な結婚論が炸裂する、強烈な夫婦小説*

    ありがちだけど誇張して描かれた小早川君の結婚生活があまりにも痛々しい・・・どこかで逃げられなったのか?と読み進むうちに、いつの間にか雪穂メソッドに振り回されていてどっと疲れた。恐るべし、聖マルタ。

  • 以前読んだことのある「ああ、正妻!」という本を文庫化にあわせて改稿した小説だった。
    タイトルが変わっていたから同じ話だとわからずに読み始めてしまった・・・。
    あとがきにその旨が書いてあったが、あとがきって本編の前には読まないし・・・。

著者プロフィール

作家

「2016年 『純喫茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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