場所はいつも旅先だった (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 792
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466676

感想・レビュー・書評

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  • 松浦弥太郎さんの人生訓や生活の心得みたいな本を読んできたから、この本は大きく期待を裏切ってくれた。
    若さに満ち溢れ、外国でも颯爽と生き抜く姿があった。彼女との出会い、別れ、憧れ、珍事件。羨望を感じるほどアクティブで勇猛果敢。
    ヴィンテージジーンズを安く買い付ける話、古本屋仲間に助けられる話、彼女が車の中で音楽を聴かず、口笛でグレン・グールドのバッハを響かせる話。
    ひとつひとつが面白い。
    圧巻は山歩きに挑戦する話。
    私も富士山で高山病になり動けなくなった。
    山はまさに自分との闘い。気弱になったら終わり。楽しむすべを自分で見出すしかない。
    風景と高山植物と仲間が癒してくれたけど。

    無鉄砲時代の弥太郎さんも
    魅力的!

  • 元々映画を先に見てエッセイも読んでみようと思いました。映画の雰囲気も大好きなので、おすすめです。
    旅先のできごとは時に、小説よりもドラマチックなことが起きる。人と人との交流や物語はこんなに素敵な物語を生むのだなぁとわくわくしながら1話ずつ読みました。ずっとこれからも読み続けていたい話が多くて、旅のお供になる素敵な本に出会えました。

  • 村上春樹の主人公みがあってちょうどイラッとするけど(褒めても貶してもいない)、古本屋は賃貸でやるなという金言があるのですき

  • ─旅することは友達を増やすこと。
    私の心に響いたことば。

    松浦さんが出会った人、自然、場所のあたたかさが繊細でな言葉で綴られていて、自分も同じ経験をしたような気持ちになった。

  • この本に出会って、本当に良かった。それに尽きる。ニューヨーク、ロンドン、パリ、マルセイユ。松浦さんが旅を通して感じたこと、出会った人々について赤裸々に語っていて、「次旅に出た時はこうしてみよう」と、旅の楽しみ方、人生の楽しみ方を教えられた気がする。一昨年までニューヨークにいたことから、ニューヨークでの話は特に情景を思い浮かべて物語を楽しむことができた。
    「何かをたくさん持っていることは、なるほど素敵だ。しかし、その持っているものを理解していなければ、持っているとはいえないだろう。」
    「旅とは、自分自身を見つめる精神的行為であり、自分自身へと立ち返る行動である。要するに、独りになり、自分を取り戻すことが、旅の真意なのだ。」
    日々の生活の中で、自分を見失っている今、改めてこの本を手に取ってよかった。そして一刻も早く旅に出たいと言う気持ちが抑えられないでいる。

  • 旅、出たいなあ。
    自分は何をして生きてみようかなあ。

  • もちろん旅にも出たくなった
    でも充分なぐらい旅を経験させてもらった感覚
    大好きな本

  • 209ページの1行目から3行目は、凄い好きだ

  • 旅先での邂逅や出来事についてのエッセイ。筆者が活動していたバークレーやサンフランシスコの話が多く、自分もベイエリアに住んでいたことがあったので懐かしく感じた。
    特に印象に残ったエッセイは「母のこと」と「テキサスでの再開」。子の決断を尊重しても子のことが心配で気遣う母の姿、二十年越しの三角関係には心を打たれた。

  • 海外に旅に行けない現在、いつでも旅に連れて行ってくれるような、刺激的でほろ苦さの混じった本でした。
    「世界いち美しい道」で松浦さんが山で感じた感覚は凄く響くものがあった。他にも「フレッドさんの教え」での人との出会いとあたたかさなど、実際に行動して旅しなければ出会わなかった、変えようのない人生の宝物であろう。
    一人海外の旅への渇望が促進される一冊!

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著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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