短編工場 (集英社文庫)

制作 : 集英社文庫編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468939

感想・レビュー・書評

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  •  12人の人気作家による短篇アンソロジーという贅沢なものだ!乙一さん、熊谷達也さん、桜木紫乃さんの作品は読むのが初めて。乙一さんの「陽だまりの詩」とかのサイボーグが登場するSFっぽいのも偶には息抜きになる。なかでも奥田英朗さん「ここが青山」は、会社が倒産になり主夫となった主人公の奮闘をユーモア交えて描いた話はリアリティーがあった。

  • 好きな作家さんは〜と語れるほど読書をしていないので、まずは色んな作家さんを知ってみよう!と思い読みました

    文章の好き嫌い、読みやすい読み辛い
    当たり前ですが、やっぱり作家さんによって変わるんですね
    短編なのでサクッと読めるのがとても良かったです
    作品によって長さが違うので、文字数制限はないのかな?
    作家さんが書ききった!と思うくらいの長さの短編集ということでしょうか

    何人か気になる作家さんが出てきたので、早速読んでみたいなと思います

  • こういう色んな作家のアンソロジー好き。奥田英朗目当てだったけど、悪いものなかった。文章がイメージとして立ち上がり空気感や気持ちを再現させてくれる。短編っていいなー 90

  • 2000年代小説スバルに掲載された短編作品を集めた人気作家のアンソロジー。
    概ね感動系な作品が多いく、泣きたい人には良いアンソロジーではないでしょうか。

    個人的に食わず嫌いで敬遠していた作家や積読してまだ読めてない作家など、
    が多く、ようやく作品に触れることができ、好みに合う作品も
    多かったことが、良い発見でした。

    良かった作品は、
    奥田英朗は既読だったので言うまでもない。

    乙一 - 陽だまりの詩
    SFディストピア作品。
    主人の望みを実行するために作られたアンドロイドが心が成長していき、
    負の感情をも抱いてしまうが、徐々に謎が明かされていく。

    熊谷達也 - 川崎船
    漁師一家の次男。頭が良く兄からは戦争から戻ったら、
    学校に行くために協力するから勉強を続けろと言われていたが、
    帰ることなく戦地で亡くなってしまったことで、漁師を継ぐことを
    決意するのだが・・・。

    村山由香 - 約束
    仲の良い小学生4人組の1人が病名の解らない病に
    侵されて入院を余儀なくする。それを知った3人が、1人のために
    どう行動したかというヒューマンドラマ。

  • 2024.03.10

    長い時間をかけてやっと読んだ。
    特に12作品で共通するところが無いのでただただエンタメを楽しみたい方に、という感じかしら。

    ほんタメさんで紹介されていた桜庭一樹さんの『じごくゆきっ』は個人的にハマらなかった。
    『しんちゃんの自転車』『約束』が良かった。

  • 満足感と幸福感の残る作品ばかりだった。

    物語としての厚みを持ちながら短編ならでは軽さも両立した稀有な短編集だと思う。新たな作家さんとの出会いにうってつけだと思う。

  • 晴れやかな気持ちになれる短編が多数。

  • 普段読まない作家さんとの出会いを求めて、手に取りました。
    とりわけ心に残ったのが、「川崎船」。
    青森の漁村で、タラ漁を生業にしている親子の物語ですが、文章が土地の言葉で綴られていることで、臨場感や生命力の生生しさをより強く感じられ、圧倒的な迫力がありました。
    おかげさまで、この作家さんの他の作品も読みたくなりました。

  • 12人の作家短編集。
    馴染みのある、なしに関わらす読めるのが楽しかったです。
    お気に入りばたくさんありますが、衝撃を受けたのは熊谷達也さんの『川崎船』
    ものすごい迫力で描かれていて、なのにとても温かい。

    少し怖そうなストーリのものもあるものの、どこか切なく、そして温かいものが多かったです。
    とても楽しめました。

  • 俊樹といっしょに暮らして一年近くになる。
    最初の燃えるような楽しい数ヶ月が過ぎて、
    毎日は安定していた。
    それでもこの生活がいつまで続くかは誰にもわからなかった。
    俊樹が残りの一生をともにすごくベストの相手なのか、
    朝世には自信がもてなかった。
    今はまだ見えないけれど、
    この恋にも賞味期限があるのかもしれない。
    サプリメントの箱の裏とは違い、
    男の背中には裸になっても恋の有効期限は印刷されていなかった。

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