デジデリオ ―前世への冒険― (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471502

感想・レビュー・書評

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  • 杏ちゃんの「ふむふむ」を読んで、気になって読んでみました♪ 常識の壁、ぶち破ってくれました!わたしも一気に世界と時間を旅した気分。

  • 筆者の実体験を読みやすく綴ってある。
    「前世が見える?胡散臭い。100%信用しない」そう割り切っている人は入りづらいかもしれないが、ほんのわずかにでも「もしかしたら」という気持ちがあるなら楽しめるはず。
    ただのオカルト話ではなく、旅行記のように楽しめるのも良いところ。この本片手に、デジデリオの作品めぐりをしたくなった。

  • こちらで紹介しています。

    前世のおもしろい本
    http://rimaroom.jugem.jp/?eid=1152

  • 『杏のふむふむ』に登場する本。杏が大好きな本だと言っていたので読んでみた。リインカネーション、つまり生まれ変わりについてのノンフィクションという位置づけだ。

    この内容が、本当かどうかはわからない。作者の森下典子さん自身だって断言できないだろう。でも、森下さんの前世がイタリアの実在した芸術家という位置づけで、それを巡る旅のエッセイという感じで、読んでいるだけでも謎がひとつずつ明かされていく進行なので、楽しめると思う。

    「生まれ変わり」の思想について、ボクたちは不思議なくらい自然に受け入れる傾向があるように思う。チベットのダライラマは近くの町に生まれ変わり、それを他の僧たちが認定してダライラマになるという。仏教でも前世、現世と来世という考え方がある。現世で悪行をはたらくと、来世はその報いを受けるかもしれない。だから、現世での行動はちゃんとしなくちゃ、なんて思ったりする。でも、その生まれ変わりについて、科学的根拠はまったくない。人は死んだら自然に戻る。腐敗し、分解し、そして土に戻るはず。その人を個性付けていた考え方や思想は脳の機能停止とともになくなるはずだ。それでも、「生まれ変わり」の思想に惹かれるのはなぜなのだろう。

    いつか、「生まれ変わり」について、世界各国、各民族の考え方を整理してみたいとおもった。

  • 2012.10.5読了。

    かなり面白い。情報が引き寄せられてくる様にぞくぞくした。

  • 何かが見えているとしたら、前世なのではなく、未来なのでは?
    つまり、デジデリオ・ダ・セッティニャーノについて調査するという著者の未来。だとしたら、見えたものが百科事典的データばかり(それも文字列で! 一部は日本語でw!)というのと合っている(通常はもっと曖昧とした映像が見えるらしいし)。

    結局既に公刊された文献までしか調べられていないので、もっと一次史料に踏み込んで調査して、既知の事実(とされていること)と違うことが判明したんだったら面白かったのに。
    例えば、セッティニャーノに彼の出生記録があるか、とか。もし本当にポルトガル王族出身だとしたら父と想定されるコインブラ公ペドロ(ポルトガル枢機卿の父)の事績を辿って、その庶子であることを示す史料を探る、とか。

    コインブラ公ペドロについては、去年エンリケ航海王(ペドロの弟)についての本を読んでいたので、おおおおと思った。非常に劇的な生涯を送ったので… ポルトガル枢機卿の生涯も(そのせいで)なかなか劇的なので、もっと踏み込んだらいいのに。

  • 年末年始に、杏が主演でやっていたドラマを見たのが最初。
    ドラマなのかドキュメンタリーなのかよくわからないまま、フィレンツェロケの映像だけをなんとなく眺めて楽しんだのだけど、先日その録画を消去する前にきちんともう一度初めから見てみたらすごく面白くて、私も前世の謎にひきこまれてしまった。

    気になったのでこの本を借りてきたのだけど、読み進むほどに「前世が見える」彼女のすごさがドラマの何倍も伝わってきて、私もなんだか自分の前世を見てもらいたくなってしまったほど。歴史に名前が残ってることを期待してるわけではなく、体質が前世の影響を受けてるのかとかわかったらおもしろいかな、と。

    ノンフィクションだと言うけれど、あまりにもできすぎていて、フィクションではないのかと思ってしまう。でもドラマほどの創りものっぽさはなくて、きっと実際に本当にあったことなんだろうなあ。
    事実は小説より奇なり。
    でも、もちろん完全な創作だと思って読んでも充分に楽しめる。
    ドラマを見てフィレンツェやセッティニャーノ村の景色、デジデリオの作品をイメージしながら読めたのも大きかったかな。

  • 最初はよかったけど、読み進むと中途半端

  • 私がこんなこと言われたら「同業の東京で出逢う人」全員に
    「運命の相手かも!」って思っちゃう。

    しかもできれば現世では異性で!って。笑

  • わくわくドキドキしながら、読み終えた。「人は、わくわくしているとき、生きている」という一文にグッときた。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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