チンギス・ハーンの一族 4 斜陽万里 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.52
  • (4)
  • (7)
  • (15)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472080

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 全4巻

  • 4巻読了。フビライが倒れるまで。その後は簡潔に歴史をなぞる。チンギスハーンがモンゴル帝国を興し、フビライは元を興した、と言うのが正しい理解の仕方だったんだな。しかしモンゴル人酒飲み過ぎ。みんな短命だな。その中でフビライは長生きした。中国を取り込むって本当にすごいことなんだと改めて認識。しかし中国もそうだけどイスラムについても独自の文化を色濃く持っていると人間がそれに浸かってしまうからまた大きな形で帝国を維持するのはもはや不可能というか。文化の浸透力ってすごいな。しかもこの時代は通信とか発達していないから尚更だな。しかしモンゴルの歴史に果たした役割はすごいよな。西に東に大帝国を築いていたから人や文化の往来がすごい。その後の大航海時代もそうなんだろうけど、その前にモンゴルが内陸で繋げていたんだな。高麗とモンゴル、日本との関係も興味深かった。奴隷が国王になって国を作っていく様とか深く掘り下げて読んでいきたい題材ももらえて良かった。

  •  取り合えず、もらすことなく歴史の出来事を書き連ねるとこうなる、良い見本である。振り返ると『小説十八史略』もそうだった。そこに著者の伝えたいものはなんだったのかと、探りをりれなければ分からないほどに薄味であった。歴史愛読書としては物足りなく、小説として感動が伝わらない、実に中途半端な感じだ。

  • 4087472086 452p 2000・6・25 1刷

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

陳舜臣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×