- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087472141
感想・レビュー・書評
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「ダヴィンチ・コードより面白い!」という文字が帯に燦然と輝いています。
わたしは「ダヴィンチ・コード」を読んでいないので比べられなくて残念です。
マグダラのマリアに関する、そして世界の聖地に関する知識が盛りだくさんの「いかにも荒俣宏」な作品。
マグダラのマリア、聖杯伝説、聖地の意味、を謎といていく過程は実にスリリング。どこまでが本当でどこからがフィクションなのか、それとも全部フィクションなのか、全くわからないまま謎は解かれていきます。新しいことを知る楽しみがある。
ただし、ストーリーとしてはどうか。純粋に小説としてみると、ラストはやや強引。無理やり話を結末に持っていき、終わらせたように感じます。
それでも読み始めれば止まらない。一気によめてしまうエンターテイメント作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レックス・ムンディとは世界の王という意味なのだ。レイハンター青山はフランスの聖地レンヌで世界を驚愕させる発見をする。だが、そのあまりの恐ろしさに発掘場所を爆破してしまう過去を持つ。青山が発見したものとはなんなのか、不気味な新興宗教からの依頼を得て再発掘をすることになるのだが、その理由について印象が薄い。お金に目がくらんだわけでもなし、どうも話の焦点がぼやけている印象を受ける小説である。
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これだけの知識があって、敢てSFにする必要があるのだろうか。
題材が似てるのに、ダ・ヴィンチ•コードが売れて、これが売れないのはそこらへんに問題があるのでは? -
「ダ・ヴィンチ・コード」愛蔵版の解説で荒又氏自身が宣伝していたので読んでみた。苦痛ながらも読み終わったけれども、いったい何だったの?という感想しか残らない。
著者の筆力ってこんなものでしたっけ?「帝都物語」は面白かった気がするんだけど。 -
裏を取りたくなるようなエピソードがたくさんあるけど手に負えない感じ。最後は勢い良くゴールイン。
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あー
荒又だ -
(2006.07.01読了)(2006.06.17購入)
「ダ・ヴィンチ・コード」と似たようなテーマを扱っている小説だというので読んでみました。
(「BOOK」データベースより)amazon
南仏の古代遺跡に眠る遺物の発掘。謎の宗教団体からの依頼を受けたレイハンター青山譲は、聖地レンヌ=ル=シャトーへと向かう。彼がかつて発掘に成功し、封印したその石棺をふたたび暴くために。遺物の正体とは、はたして何なのか。世界の王、レックス・ムンディの復活を預言するのは…。膨大な資料と想像力のもと、ヨーロッパ文明最大の謎とタブーに挑む、アドベンチャー・ホラー長編。
☆関連図書(既読)
「ダ・ヴィンチ・コード(上)」ダン・ブラウン著・越前敏弥訳、角川書店、2004.05.30
「ダ・ヴィンチ・コード(下)」ダン・ブラウン著・越前敏弥訳、角川書店、2004.05.30 -
荒俣宏の博学さに驚かされた一冊。
『レックス・ムンディ』 荒俣宏
物語のストーリーよりもその博学強記にまず圧倒される。
解説にもあったが、この話は「フィクションなのかリアルなのか」とつい考えてしまいたくなるほど史実や実在の文献・絵画などがワンサカ出てくる。
主人公のいる小説形態でなければ、差し詰め、新説を唱える論文のような感じ。
残念ながらストーリーそのものは左程面白くない。すぐに先が読め、ラストが煮え切らない。
それでも読後感があまり悪くないのは、やはり荒俣宏の知識量からくる満足感なのだろう。
レックス・ムンディ-世界の王-
読みながら『ダビンチ・コード』を思い出していた。