天涯 2 水は囁き 月は眠る (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.25
  • (2)
  • (10)
  • (24)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 116
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473216

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 街灯多くて嬉
    相変わらず、ブレブレおじさん集好きよ

  • 沢木耕太郎の写真集『天涯 2 水は囁き 月は眠る』を読みました。
    今月上旬に読んだ『天涯 1 鳥は舞い 光は流れ』に続き、気分転換の読書です。

    -----story-------------
    実現する夢、しない夢。手に入れることができぬから「夢」といえるか…。
    自らカメラの目となり、南北アメリカ、ヨーロッパを描きだす沢木耕太郎。
    単行本未収録83ページを加えたオールカラー文庫。
    -----------------------

    沢木耕太郎が撮影した写真に、旅行中にノートに書き留めた短文やメモ、小説の引用等を織り交ぜた写真集の第2作です。

     ■水は囁き
     ■月は眠る
     ■通過地点Ⅱ

    写真集なのですが写真よりも『通過地点Ⅱ』でのエッセイ風の文章で紹介される、中学生から高校生くらいのときに読んで強く印象に残った10作品が印象に残りました。

    ~中学時代~
     『晩年』 太宰治
     『何でも見てやろう』 小田実
     『薄桜記』 五味康祐
     『チャンスは三度ある』 柴田錬三郎
     『橋のない川』 住井すゑ

    ~高校時代~
     『剣』 三島由紀夫
     『今昔物語』 
     『立原道造詩集』 立原道造
     『ゴッホの手紙』 小林秀雄
     『真鶴』 志賀直哉

    読んだことがあるのは太宰治の『晩年』と小田実の『何でも見てやろう』くらいですね… 機会があれば、その他の作品を読んでみたいですね。

    『通過地点Ⅱ』では、『敗れざるものたち』に収録されているスポーツノンフィクション作品集『クレイになれなかった男』の中で読んだカシアス内藤のことにも、それなりの枚数を割いて触れてました… 久しぶりにドキュメンタリ系の作品を読んでみたくなりました。

  • 「通過点」よい。

  • 本書は沢木耕太郎による写真集である。彼は写真のプロではないし、「交換レンズもなければストロボも持っていない」。ゆえに写真集を出すなんておこがましいと自分でも言っているが、それが沢木耕太郎の旅の記録だというところから、写真が意味を持ちはじめる。気軽な気分で読める文庫版。

    『天涯2』は、ギリシャ、イタリア、モナコ、カナダ、アメリカ、ジャマイカ、ドイツ、イギリス、スペイン、ポルトガルなど。ベン・ジョンソン、ジム・ハインズ、ジョージ・フォアマンといった有名人も登場。

    「だがやむをえず旅に出て、家を遠く離れ、道中に至高なる神のお恵みがあれば、異境を旅することは家にいるよりもよいであろう。決して家を恋しがらず、好きな所に落ちつけ。そなたが幸福になれる地こそ故国と識れ。「故国は第二の母」と言われているが、それにこだわるな。自分の運命の輝きを保持せよ。」

    カイ・カーウース『カーブースの書』(黒柳恒男訳)

  • 沢木氏の本。2001年。ポルトガルの町並みが綺麗。

  • ヴィレッジヴァンガードでデカい(そして高い)ハードカバーを見ては欲しいなーと思っていたら、文庫で出ていた。貧乏性なのでそれでもさらに迷ってから購入した。迷いまくって買った割に、サラッと流し読みして終わりだったその2。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

沢木耕太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×