- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473216
感想・レビュー・書評
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街灯多くて嬉
相変わらず、ブレブレおじさん集好きよ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
沢木耕太郎の写真集『天涯 2 水は囁き 月は眠る』を読みました。
今月上旬に読んだ『天涯 1 鳥は舞い 光は流れ』に続き、気分転換の読書です。
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実現する夢、しない夢。手に入れることができぬから「夢」といえるか…。
自らカメラの目となり、南北アメリカ、ヨーロッパを描きだす沢木耕太郎。
単行本未収録83ページを加えたオールカラー文庫。
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沢木耕太郎が撮影した写真に、旅行中にノートに書き留めた短文やメモ、小説の引用等を織り交ぜた写真集の第2作です。
■水は囁き
■月は眠る
■通過地点Ⅱ
写真集なのですが写真よりも『通過地点Ⅱ』でのエッセイ風の文章で紹介される、中学生から高校生くらいのときに読んで強く印象に残った10作品が印象に残りました。
~中学時代~
『晩年』 太宰治
『何でも見てやろう』 小田実
『薄桜記』 五味康祐
『チャンスは三度ある』 柴田錬三郎
『橋のない川』 住井すゑ
~高校時代~
『剣』 三島由紀夫
『今昔物語』
『立原道造詩集』 立原道造
『ゴッホの手紙』 小林秀雄
『真鶴』 志賀直哉
読んだことがあるのは太宰治の『晩年』と小田実の『何でも見てやろう』くらいですね… 機会があれば、その他の作品を読んでみたいですね。
『通過地点Ⅱ』では、『敗れざるものたち』に収録されているスポーツノンフィクション作品集『クレイになれなかった男』の中で読んだカシアス内藤のことにも、それなりの枚数を割いて触れてました… 久しぶりにドキュメンタリ系の作品を読んでみたくなりました。 -
「通過点」よい。
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本書は沢木耕太郎による写真集である。彼は写真のプロではないし、「交換レンズもなければストロボも持っていない」。ゆえに写真集を出すなんておこがましいと自分でも言っているが、それが沢木耕太郎の旅の記録だというところから、写真が意味を持ちはじめる。気軽な気分で読める文庫版。
『天涯2』は、ギリシャ、イタリア、モナコ、カナダ、アメリカ、ジャマイカ、ドイツ、イギリス、スペイン、ポルトガルなど。ベン・ジョンソン、ジム・ハインズ、ジョージ・フォアマンといった有名人も登場。
「だがやむをえず旅に出て、家を遠く離れ、道中に至高なる神のお恵みがあれば、異境を旅することは家にいるよりもよいであろう。決して家を恋しがらず、好きな所に落ちつけ。そなたが幸福になれる地こそ故国と識れ。「故国は第二の母」と言われているが、それにこだわるな。自分の運命の輝きを保持せよ。」
カイ・カーウース『カーブースの書』(黒柳恒男訳) -
沢木氏の本。2001年。ポルトガルの町並みが綺麗。
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ヴィレッジヴァンガードでデカい(そして高い)ハードカバーを見ては欲しいなーと思っていたら、文庫で出ていた。貧乏性なのでそれでもさらに迷ってから購入した。迷いまくって買った割に、サラッと流し読みして終わりだったその2。