恋する短歌 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476767

感想・レビュー・書評

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  • 形とか指の長さを知ったのに
    何も知らない あなたのことを


    縁あって隣で寝てる人がいて
    わたしのものにならないらしい


    目の前のわたしを見てよ
    本当に大事にしてるものが何でも


    知られたくないことがある
    本当はあなたといると心臓が痛い


    ・・・いい!!
    今、すごくよく分かる!

  • ザックリ言うなら、ちょっとイイオンナ風の第一人称「わたし」による、恋の短歌とプチエピソード、て感じの一冊。

    私の場合は、数年前、この本より先に同著者の『プライベート』を読んでしまっていたため、そしてその本はとても素敵な「イイオンナの短歌集」だったため、どうも、こちらの本は青臭さに目がいくというか、狙って表現されているであろう生意気さが狙いすぎてる感があって、やや遠巻きに楽しむ程度にしか入り込めなかった。

    以下、今の私が気になった短歌。

    ▼目の前のわたしをみてよ 本当に大事にしてるものが何でも
    ▼恋のせい 真夜中過ぎに呼び出され スナギモなんか食べているのは
    ▼知られたくないことがある 本当はあなたといると心臓が痛い
    ▼縁あって隣で寝てる人がいて わたしのものにならないらしい
    ▼一匹も猫に会わない帰り道 わざと遠くのコンビニに行く

  • こういう短歌もあるんだ!って知ってもらうだけで、ちがう気がする。

  • うす暗い本ばかり読んでしまうので、ほっこりしたくて表紙買いした本。
    一時間あれば読めます。
    バックに忍ばせておいてサッと読み返したくなる本かも。

    叶ってるけど叶っていないような二番目の恋愛を題材にした短編がほとんどでした。

    さりげない一文にチクチクしたり、学生の頃は車を持っていたり煙草をすう男性がすごく大人びて見えていたなぁ、と思い返したり。

    挿し絵の水彩画もとても綺麗です。
    グスタフ・クリムトの『接吻』の絵画を思い出したのですが、関係なさそう。

  • 12/08/01 よくわからない短歌もある。
           平野瑞恵さんのイラストが良い。

  • いいね。切ないね。親友にプレゼントしよう!

  • この人は物語ではなくて短歌。

    いつのまにか見つけてくれてありがとう わたしがあなたにぴったりなこと

  • 恋はせつなくて、恋は自分の中だけでの出来事なんだなぁと思った。相手はいるけど、それが恋かどうかなんて自分しか決められない。

  • 恋する歌音を先に読んじゃったからなぁ。
    あぁ、解る…と共感できる部分がないわけではないがインパクトは弱いかも。

  • 〈今すぐにキャラメルコーン買ってきて そうじゃなければ妻と別れて〉


    「ショートソング」を読んだ時いちばん頭に残っていた短歌、
    これを詠んだ人が佐藤さんだと知ってこの本と出合った。


    残念ながら↑の歌は収められていなかったのだけど、タイトル通り恋の歌集。
    歌とともにショートショートが添えられており、
    私のように短歌に不慣れな人でもすっと情景が頭に入り込んでくる。


    ドラマが過ぎて共感を覚えれないものがあったりするけど、
    短歌の持つ語調とナチュラルに見えて選び抜かれた言葉に
    普段の読書とは違う新感覚を味わいました。
    たとえば・・・


    "当然のように 一つの食べ物を 分け合いながら 別れ話を"


    たったこれだけの簡単な言葉たちで
    彼と彼女の過ごした時間とこれからがフと頭に浮かんでしまう不思議。

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著者プロフィール

1968年旧東ドイツ・東ベルリン生まれ。
72年、文化大革命さなかの中国に渡り、14歳で日本(青森県)に帰国。
東北大学医学部中退後、アメリカに留学。
オハイオ州立大学、カリフォルニア州立大学、工学および心理学修士課程修了後、
アメリカン航空、英国ヴァージン・アトランティック航空、フィジーのエア・パシフィック航空に勤務。
その傍ら、東欧、インド、カンボジア、ラオス各国で、人身売買の被害少女らのカウンセリングなど国際NGO活動に従事。
2009年、国連職員として、アフガニスタン、ベトナムで活動。日本帰国後、国際機関太平洋諸島センターに勤務。
現在、フリーで会議通訳および、べトナム、バングラディシュ、南太平洋と日本をつなぐ交換留学生支援活動を行なう。
3・11東日本大震災以降は、日本赤十字社や国際NGOのボランティアスタッフとして、被災者のカウンセリングを続けている。

「2013年 『跳べ! 世界へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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