- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087477535
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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ゲバラの生~死までを追ったノンフィクションノベル。
カストロとの出会いからキューバ革命が成るまでの戦いの日々、最後を迎えるボリビアでの日々などの細部が描かれている。
バカとしか思えないほど革命の成功を信じていたカストロの方も気になる。 -
この本は今は無き元町通り商店街の海文堂で手に取ったことをよく覚えている。最も好きな本屋でチェ・ゲバラに出会ってしまった。革命家などというものにはおよそ興味が無かった。しかし読み始めるとあまりの衝撃に一気読みだった。悲劇的な最後が彼をより一層英雄に祭り上げるのだろう。まだまだ彼を知りたい。そう思う。
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キューバ革命の立役者の1人、英雄チェ・ゲバラ。純粋で頑固な理想主義者。カストロと共にキューバ革命を成功させるが、ソ連を批判したことから孤立し、身を引いてボリビアの革命ゲリラに身を投じるも、民衆から支持を得られず、悲惨な最後を遂げる。
そう言えば、ついこの間、オバマ大統領がキューバとの国交正常化にやっと踏み切ったんだっけ。大国アメリカのエゴむき出しの圧力に屈しなかったキューバ、貧しくも輝いている国なんだな。 -
フィデル・カストロとともに1959年のキューバ革命を成功させた、伝説の革命家チェ・ゲバラの伝記。
アルゼンチンに生まれ、ブェノスアイレス大学で医学を学びながら、圧政に苦しむ国々の革命に参加して、理想を追い続けたゲバラの39年間の人生は、劇的なものである。
ゲバラは、キューバ革命成功後も、理想主義を貫き、キューバ人として国家の指導者の責務を果たすために時に妥協もせざるを得ないカストロと袂を分かち、他の国の革命に身を投じていくが、このような革命家が他にいただろうか。
ゲバラのそのような信念を記したカストロへの別れの手紙は、心を打つ。「・・・今、世界の他の国が、僕のささやかな力を求めている。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはそれができる。別れの時がきてしまったのだ。・・・僕は新しい戦場に、君から教えられた信念、キューバ国民の革命精神、神聖な仕事をやり遂げるという覚悟を携えて行こう。帝国主義のある所なら、どこででも闘うためにだ。・・・永遠の勝利の日まで。勝利か死か。ありったけの革命的情熱を籠めて君を抱きしめる。」
未だに南米諸国を始めとする第三世界で絶大な人気を誇る英雄の魅力を余すことなく伝えてくれる。
(2010年3月了) -
勉強になった。
自伝ではないがゲバラの道程や気持ちなどが
分かりやすく書かれていた。
ゲバラももちろんすごいが、カストロ半端ねー!
ゲバラは革命終了後、死んで伝説になるつもりだったのではないだろうか。。 -
買っただけ
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ゲバラの生涯が伝記的にまとまっている。ゲバラ日記など他のゲバラ自身による著書よりも彼の行動を概観できるので取っ付き易い。著者の主観もそれほど強くなくて読みやすいのもうれしい。
時系列を進めていけばゲバラよりもフィデルの人間性が前面に出ている部分もあるが、彼とゲバラとの関係もキューバの特性を示すうえで必要不可欠のものであるゆえに注意して読み進めるべきだろう。それに加えて革命時、そして現在でもそうかもしれないが、キューバが目指している政治思想についてもわかりやすく表現されているので非常に参考になる。
「ゲバラ日記」もその描写はリアルなものであったが、本書で描かれているジャングルの行軍の様子も苛酷さがよく伝わる。そしてアメリカとの関係も当事者外の視点で書かれていることから、現在までの流れや将来への見通しも伺うことができるだろう。なぜ当時の革命が話題になりやすいのかは、ゲバラの冒険活劇的な人生を追ってみると非常に納得ができる。 -
キューバの英雄、チェ・ゲバラのお話なんだけど、
自分の理想に生き、自分の理想に死ぬ。
冒険家で革命家で人を愛するチェ・ゲバラの魅力が満載でした(^^)
「真の革命とは、勝利をするか、死ぬかのいずれかしかない。」
というのが印象的でした。
自分の国ではないのに、もっと大きなところを見て、命をかける、その心意気。
男なら、ゲバラに惚れない理由はないヽ(=´▽`=)ノ
2015年最初から、熱く、そして、革命の年にぴったりな本でした☆