定年ちょっといい話 閑中忙あり (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477702

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  • 16年ぶりに再読。
    定年を迎える仕事人間への応援メッセージ。
    定年退職は恥ずかしいことではなく、人生に定年などないと励ます。
    仕事という興奮剤が切れた今、元気はなくなり、うつ状態になるかもしれないが、これは麻薬の禁断症状のようなものでこれを乗り切れば素晴らしい世界が待っていると。
    いくつかの提言をしている。
     外見を変える―思い切りおしゃれをしよう
     これまでやれなかったことをやろうーやりたいことを      
      先延ばしにすることを続けていると、やがてやりた
      いと思うこと自体が亡くなってしまう
     損得の考えを捨てようーもう損か得かで判断しないで
      好きか嫌いかで判断してもいいのではないか
     主役から脇役に回ろうー定年退職をするということは
      自分の人生劇場の中で主役から脇役へと変身するこ
      と
     贅沢は友だーもうそんなにたくさんの時間が残されて
      いないと思えるから、時間の過ごし方に多少の贅沢   
      をしても罰は当たらないだろう 
     老人よ、体を鍛えておけー高齢社会で、若者の数が絶   
      体的に不足してくるのだから、いざというときでさ   
      え、若者の力を当てにできなくなる。大地震が危惧
      される今日、体力の有る無しが生死の分かれ目にな
      る可能性が大きい
     夫婦はいつも一緒はよくないー加齢に伴い男はますま
      すロマンティストになり、女はますます現実主義者
      になる。夫婦の風通しをよくするために、お互いを
      干渉しない時間できるだけ多く捻出することが大切
    提言はまだまだあるが、この辺で。

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著者プロフィール

1936年東京生れ。慶應義塾大学医学部大学院修了後、ジョージタウン大学留学。杏林大学名誉教授。日本屈指の名医。著書に『一読、十笑、百吸、千字、万歩』『老いのトリセツ』『老いのたしなみ』等多数。

「2022年 『老いて今日も上機嫌!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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