のすりの巣 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1007
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478082

感想・レビュー・書評

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  • MOZUシリーズ第5段
    しかし、残念ながら、評価はいまいち。
    今までの作品に比べて、ミステリー感、サスペンス感に欠けるストーリ展開でした。

    本作は、どちらかと言うと大杉がメインのストーリ
    シリーズと謳っていても、もうメインキャストは、美希と大杉しかいません。あと、ジャーナリストの残間。この3人で警察内部の巨悪に挑んでいきます。

    暴力団員が殺され、拳銃や麻薬が奪われる事件が発生。
    別件を調査していた大杉は、この事件に巻き込まれ、「ノスリのだんな」と呼ばれる犯人を追い始めることに。
    一方、美希は警察内で派手な異性関係の噂のある美人刑事かりほを要注意人物としてマーク。
    暴力団員が殺された真相は?
    ノスリとは何か?
    かりほは一体何者?
    といった展開です。

    大杉と美希は前作の終わりで二人でハワイに行っており、いよいよ二人は恋人同士ということになるかと思います。
    また、二人とも年をとったことにより、切れが無くなっており、尾行に失敗したりとエリート感が無くなってきました(笑)。
    一方、謎の美人警部かりほも妖艶なイメージで描かれているものの、最後は、ヒステリックになってしまって、ちょっといまいち。
    もっと、きれっきれの妖艶な女で終わってほしかった。

    ということで、シリーズ4作に比べてちょっと残念な作品ではありましたが、それなりに楽しめました。

    本作で大杉は脊髄痛めて、車いすになってしまいます。
    二人の関係はどうなる事やら...

  • 1月-14。3.0点。
    百舌シリーズ。男性関係が派手と言われる女性刑事。
    監査対象だと釘を刺す。
    一方、暴力団で、拳銃や麻薬の密売に絡んだ殺人が。
    「ノスリ」とは。。

    500頁超、流石のスピード感で読んだが、黒幕の登場が唐突感大。それなりに面白い。

  • 佳作。それ以上でもそれ以下でもない。ストーリーも、登場人物のキャラクター造形も、最初は魅力的なんだが終盤で尻すぼみとなり、小さくまとまりすぎた感が残念ながら強い。

  • ドラマを期に読み始め、ようやくシリーズ読破。

    恐らくドラマという先入観がなければ違う視点で楽しみ、評価したのでしょうけれど、良くも悪くもドラマのイメージが強く、レビューが難しく感じます。

    3冊目、4冊目は何だか物足りなく感じていましたが
    本作は、倉木と百舌がいなくても独立したミステリーとしてまずまず、楽しめるものでした。

    2014年50冊目。

  • 暴力団員が殺され、拳銃や麻薬が奪われる事件が相次いで起こった。巻き込まれた私立探偵・大杉良太は「ノスリのだんな」と呼ばれる犯人を追い始める。一方、特別監察官の倉木美希は、警察内で派手な異性関係の噂がある美人刑事を、要注意人物としてマークしていた。妖艶でしたたかな女ーー。彼女と暴力団の事件は意外な繋がりを見せ、巨大な陰謀が姿を現す…。好評「百舌シリーズ」第五弾。
    (2002年)
    — 目次 —
    のすりの巣
    解説/佳多山大地

  • 百舌シリーズ5作品目。今回は、鵟がキーワードとなっていますね。面白く読めたのだけど、最後がイマイチう~ん…パッとしない結末だった感じがする。あっさりしすぎてるというか…

  • 百舌シリーズ
    黒木も津城も死んでいなくなっている。

  • 百舌シリーズなのに、百舌は出てこない。

    不良警察官たちを手懐けて、コカインや拳銃をヤクザから奪う元締めの州走かりほ。

    不良警察官をのすりというコードネームで呼ぶ。

    文章の多さに比較して、中身があまりなかったような、、、

    ひとまず百舌シリーズ終わり。

  • 二人とも怪我し過ぎ(笑)なんやかんやで読んでしまう。面白い。

  • 前3作よりかはラストの衝撃度は落ちたかも。それとも私が慣れてしまったのか。

著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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