コックサッカーブルース (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087481396

感想・レビュー・書評

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  • 変態かつ奇想天外なのになんとなく馴染む妙な感じ。なんだこれは(笑)って思いながらも結局、最後まで楽しく読んでしまった。解放ってなんだろうね?のひとつの回答じゃないかな。

  • 小さな出版社のオーナーの話。
    ピンク本を作成し販売している。
    変態性欲者がたくさん出てくる。
    ドロドロな話。
    表現の仕方は上手だと思う。

  • 堀坂 ヒロミ ミツコ ホス 勝沼 SM

  • 「自分は他人と会うと赤面してしまう、赤面は恥ずかしいから人と会うのは止めよう。これはあきらめです。赤面するくせのある自分を受け入れて、自分は赤面する、それはしょうがないと、あるがままに受け止めることが大切」

  • ・気がかりなことを忘れたいと思うから仕事が進むのだろうか。いや、仕事なんて本質的にそういうものなのだ。仕事は、いやなことをただ忘れるためにやるものだ。

  • 村上龍お得意のSMの話なのだけど、単なるエロ小説と片付けてしまうのは間違いだろう。

    読み終わったときの感覚は、とにかく「虚しさ」だった。途方もなく世界は広がっていて、自分はその中であってもなくてもいい存在だと感じた。自分を否定するわけではないが、事実としてそうなのだろうという、ある種の諦めのような感覚だった。

    この作品も世界を動かしているエリートやそれ以上の地位にいる人たちの様相がちらりとだけ見ることができる。というよりは「察することができる」といったほうがいいかもしれない。そして、そういった人たちと自分のような人間をつなぐ装置としてSMが用いられている。

    性的倒錯としてのSMを超え、人格をも無視したもっと別のステージへ行くためのものとしてSMは描かれている。いまはやりのアセンションというやつかもしれない。

    マジック・リアリズムのような話を、この作品では徹底的に現実的に描いている。非常に幻想的な話だけど、限りなく現実的に思え、自分の想像をはるかに超えた世界があった。

    ただ、作品の印象として欧米に対する作者のコンプレックスがちらほらと見えたのがやや興ざめしたところ。そこまで世界を見通せるのならば、自分自身の問題も昇華できるのでは、と考えるのだけど、どうなのだろう。

  • ヒロミのミステリアスな感じがなんともいえない。SMの描写がやけにリアルだ。

  • 後半がひどすぎる

  • 村上龍の『例の世界観』です。

  • 学生時代から村上龍にはまっていた。
    単行本で読んだ。
    この頃から危ない路線に変わっていったように思う。
    記憶力の頼りなさを感じさせられる。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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